2009年3月19日木曜日

『怖い絵』は怖い

 TVでみた中野京子さんが、実におもしろい学者さんだったので、著作である『怖い絵』を読んでみた。この本の帯には「名画に塗り込められた恐怖の物語ー心の底からゾッとする名画の見方、教えます」などなど、臆病なクセに怖いもの好きの私には、堪らない誘い文句が並ぶ。表紙の絵はジョルジュ・ラ・トゥール『いかさま師』。まんなかの美しい女の横眼が一度見たら忘れられない。


 この妖しい眼の持ち主がいかさまの仲間であることはたやすく察することができる。カモはもちろん右端のわか~い青年だ。身なりで金持ちなのがわかる。本の中で語られる名画は全部で20点。ラ・トゥールのは一番最後の20番目だ。一番先に登場するのはドガの『踊り子』(本当はもっと長い名前)この名作に関しても、書かれている話にゾッとした。とにかくページをめくるたびにワクワクドキドキ。ただ、なるべく昼間読むのをお勧めしたい。怖くて眠れなくなるから。

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

偶然?です。

2、3日前、図書館に行った時、
カウンターの上に積んであった本の
『怖い絵』というタイトルだけが、
見えました。

「ああ、久世光彦ね。読んだわ~」と
思ったのでした。
久世さん、大好きなのです。

こちらのも、そそられます♪

       by ファゴット

momo さんのコメント...

久世光彦も同じタイトルの本を出しているとは全く知りませんでした!評判もよいようなので、今度読んでみます。ある人は「久世光彦のエタ・セクスアリス」ですと!(^^)

ところで、「光彦」を「てるひこ」だと知ったのは、実は、ごく最近なのでした、ハハ。

匿名 さんのコメント...

久世さんを語らせると、
ちとウルサイα(^・^)
書評を書いたこともありました(^^ゞ
まだ小説を書かれる前ですが、
お目にかかりました。

         byファゴット

匿名 さんのコメント...

しょ、しょ、しょひょうを、ですか?(@@)う~ん、それはすごい。今もですが、ハンサムな方なので、お若いころはさぞかしもっともっといい男だったろうと想像しています。優しい人だった?

匿名 さんのコメント...

久世さんは、
数年前に亡くなりましたが、
大昔も中昔も、
そうハンサムな方ではなかった…
と思います ^m^
私がお会いしたのは、
TBSを辞めて、
自分の会社を立ち上げる頃だったので、
ちょっと必死の形相でした。

        BY ファゴット
  

momo さんのコメント...

では、いつか本の裏表紙でみたお顔はかなり「いい写真」を使ったのかな?それとも単に好みの問題?☆\(^^;)

必死の形相でしたか…
男にとっては正念場の時期だったのね。
魅力的なつらがまえだったに違いありません。