2009年2月28日土曜日

売れるらしい

 美術館のトークリハーサルで向かった高松の商店街で、こんな看板を見つけた。旧携帯を買い取ってくれるらしい。いままではそれぞれのメーカーの代理店に持ち込んで処分してもらっていたのだが、次回からは売ろうかしらん。今の携帯はまだ2年も経っていないから、実際持ち込むのは、うんと後になるだろうけれど。

2009年2月27日金曜日

いちご大福

 またまたおいしいものの話。
今春初の「いちご大福」。クリーム餡とか白餡とかいろいろあるけれど


 やっぱりこのあずき餡が好き。この画像はかじったあとではありません。手でちぎったあと。


さて話題はコーラスへ。
3月中旬、某町のお寺で合唱団が出演することになった。主催者の希望で、30分ほどのステージの中で『翼をください』を会場の方と一緒に歌う。この曲はハイファイセットの前身のグループの歌だったと思うが、名前はすっかり忘れてしまった。きょう初めて譜面で音とりをしたが、昔歌った曲なのでなつかしかった。

いくつかの曲の中に韓国のゴスペルソングがあり、当日は韓国語で歌う。それはいいのだが、一番最後のフレーズが♪アーメン… お寺のでいいのだろうか(笑)

2009年2月25日水曜日

肉まん

高松の商店街で人気のある中華茶寮の肉まん。遅い時間までやっているので酔客が土産に買い求めることが多いらしい。わが家のコレもそういう経由でやってきた。
一個250円でちょっと高めだが、こってりと甘がらい肉の角煮を口に含むと、この値段も許せる。豚のタレ入れがご愛嬌。

2009年2月23日月曜日

ユニクロTシャツ




ユニクロのサイトで「LHOOQ」Tシャツを見つけて小躍り。デザイナーは絶対、デュシャンをもじったに違いない。本家の「L.H.O.O.Q.」はこのようにピリオド付きなので、それをわざと抜いているあたりがなかなかのテクニック。男物だったのでSで購入。1500円。デュシャンのこの作品がボランティアをしている美術館の所蔵でもあるので、今度コレクション展でデュシャンが並ぶようだったらこれを着ようと思う。ああ、待ち遠しいなあ。
 こちらはバスキアのTシャツ。ちょっと若者志向なので(?)果たして着こなせるかどうか疑問だが、ニューヨークで早逝した若き天才画家に心を引かれて買った。こちらはセールだったので990円。デュシャンにしろバスキアにしろこんな安さで身近に感じることができるなんて、ユニクロ様様ですm(_ _)m

2009年2月22日日曜日

町の演奏会

 町の演奏会にコーラスで出演。毎回まとめてお弁当を注文するのだが、私には量が多いので、おにぎりを持参。時間がなかったのでかなり貧相なおにぎりとなった。歌う前なので、歯についたら大変なので海苔はまかない。一応歯磨きセットは持って行っているが、世の中どんなハプニングがあるやもしれないので。おにぎりの上のおかずは、仲間が哀れんで自分のお弁当から恵んでくれたもの。ありがたや~。


 自分たちのコーラスは撮れないので(何せ私がカメラマンで舞台にいるので)よその出演バンドを撮影。あやうた中学校(すばらしいブラス部がある)のOBたちで結成されたバンド。中学時代を思い出す。私はこのころクラリネットを吹いていた。かなり下手だったけれど。

2009年2月21日土曜日

控え室にて

 「オールドノリタケ展」を監修した美術史家・鈴木潔氏の記念講演会を聴きに行く。午後2時からという、私にとっては”魔の刻”を何とか克服するため、途中のドラッグストアで、小さな粒のミントを買う。数種類ある中でおそらく一番強烈だと思われる炎のイラスト入りにした。何も考えずに二粒放り込んだところ、んま~~、効く効く。口の中が一瞬にして北極となった。途中でこらえきれず一粒吐き出したほど。もちろん大いに効果ありで、2時からの1時間、舟を漕がずにすんだ。

5時からボランティア仲間のIさんが美術館閉館後にリハーサルがあるとのことで、自分の勉強も兼ねて立ち合わせてもらうことにする。結局、他にも4名ほど見学することとなった。「お客のいない展示室はいいね~。下から横から上から、舐めるように作品が見られる」とMぽん。全くその通り。回りに気を遣わずに作品の細部まで鼻をくっつけるようにして見られるのはこのときだけだ。



さて、画像は仲間の一人の本日のファッション。いつもおしゃれなMさんのイギリス風巻きスカートを撮らせてもらった。このモデル立ちは私の要望。最初はまっすぐ立っていたのだが、「スカートのスリットをみせて」と足の位置を変えてもらったのだ。古いスカートだそうだが、すてきだ。

 椅子の上にかかっているのは、絵画教室のモデルさんの私服。手描きの文字に感服して盗撮(?)した。
家に帰りついたのは8時前。足がくたびれていたのですぐにお風呂に入ったが、疲れるのを予想してハイキングシューズにしたのは正解だった。

2009年2月20日金曜日

白椿開花

 早朝から雨。門扉そばの白椿が一輪だけ開花。数日前から開きかけだった花が、おしべ、めしべの黄色い芯をようやく見せてくれた。この一輪をきっかけに次から次へと華やかに開花。2軒先の隣人が「お茶花にちょうだい」とまた来るかな?

夜はコーラス。先週から気になっていたことにケリがついた。スリッパの謎がとけたのだ。休憩中に本人を捕まえてきいたところ「車に2足スリッパを積んでいて、時間にあせって暗い中、適当にスリッパをつかんだところ、右左が違った」そうである。予想通りの答えでちょっと残念。期待したおもしろい答えは「朝の占いでスリッパはガラを違えて」とか「片方の足がしもやけで腫れて、ゆるいスリッパでないとダメ」とか、そんなのだとよかったのに。

2009年2月19日木曜日

セリをラーメンに

 お昼。流しのコップにさしていた、朝摘みのセリに目がとまったとたん、インスタントラーメンが無性に食べたくなった。香りと苦味が少し強いのだが、とりあえず入れてみた。鍋の残りの白菜も少し。さて、食べた感想は…。ラーメンのおつゆの後味がさっぱりするような気がする。たくさんはいらないけれど、ちょっとだけならおいしい。

添えてあるのは全くダイコンだけのサラダ。
あれれ、器から飛び出している。撮影前のチェックミス(^^;

夜は7時からコミュニティセンターにて自治会長会。歩いて数分なので傘をだして出かける。5分前についたが、あらかたの人がすでに座っていた。今年度の事業の報告があったが、パワーポイントを使って館長さんが説明。片田舎のこんな小さな町でもこうして文明の利器を使うのだなと妙に感心した。最後の「お駄賃」にペットボトルのお茶と有料ゴミ袋大(10枚400円)をもらう。役にたたない記念品よりましかな、とずるずるすべるゴミ袋を抱えて帰宅。車庫をみると車があったのでつれあいの帰宅を知る。さて、ビールじゃ。

2009年2月18日水曜日

裏印

 20日から「オールドノリタケ展」。28日の展示室リハーサルに向けて奮闘中で、例のごとく座卓の上はこんなありさま。ちなみに専用の机がないので、天板の広い座卓は大活躍だ。ここにノートパソコンを運んで来て原稿作成をするわけだが、無線LANではないので、ケーブルが部屋の中を横断している。危ないな、と思っていたら、自分がけつまずいてしまった。



 陶磁器研究(?)の実践とばかり、家にあるカップをいくつか並べてみた。まず最初は一番大事にしている「大倉陶園」のブルーローズ。大事なお客様には、こちらでコーヒーや紅茶をお出しする。カップの口の広さから言っておそらく兼用カップだろう。

まっ白な素地と墨絵のような青いバラが好きで、ずっと欲しかったもの。「父の日、母の日まとめてどう?」と子供たちを脅し、無理やり買ってもらった。このメーカーがノリタケの子会社であったとは大発見だった。裏印(右画像)にも意味があるらしく、この印でおおよその製造年がわかるらしい。



こちらはイギリス製。買ってから20年近く経っている。裏印もいかにも外国製のムード。「レディ・ハミルトン」とあるので、何か謂れがあるのかもしれない。これは一番よく使うマイカップで1客だけ。派手な模様だけれど不思議に飽きない。




15年ほど前、エスプレッソに凝った時期があり、そのときに買ったカップ。同じ模様で、普通のサイズのものも売られていた。買った当時は一つ1500円ほどだったろうか。今はエスプレッソの道具もないので(飽きてしまい人に譲った)ほとんど飾りの状態。どこのメーカーか調べてみたらHOYAだった。

カップに対して収集癖がない私でも、まだまだこれ以上戸棚にはあるわけだが、今回の勉強のテキストでもある展覧会の図録に載っている200点以上の「オールドノリタケ」は守屋知子さんという主婦が執念で収集したものだ。

「道楽で食器にお金をつぎ込んだ」と家族からは言われているそうで、ご一家には車もない状態だとか。もっとも車を持つか持たないかは経済的な理由ではなく他の思惑もあってのことかも知れないけれど。

図録に載っている陶磁器の一つ一つから匂いたつ、美や歴史を思うと、守屋さんの気持ちが少しわかるような気がする。20日のオープニングが待たれる。

2009年2月17日火曜日

牛、白椿などなど

 今朝は少し冷えたが、9時を過ぎたころから陽も暖かく快晴。シーツなど大物を洗濯機に放り込む。

本日は午前中に県に提出する申請書類(合唱団への補助金)を完成させ、郵便局に行く。以前、大事な書類をコピーせずに提出してしまい、あとで資料が無く困った。今回はちゃんとコンビニでコピーした。ついでに市の有料ゴミ袋の小(10枚200円)と大(10枚400円)を買う。運動も兼ねて、牛小屋コースを選び、歩いて郵便局へいく。牛小屋で1枚。まだ子牛なのだろう。とても人懐っこく、カメラを向けるとそばに寄ってくる。他の牛はうさん臭そうに私をみている。
 さて、椿。玄関側に3本ある白椿の、一番西側の花が徐々に開き始めている。逆光のためフラッシュを焚いたが、まるで造り物のような椿になってしまった。白い花を撮るのは難しい。

 こちらも玄関先のヒメオドリコソウ。隣家から飛んできた種が、うちの庭で増殖中。もうしばらくすると、よく似たホトケノザとの勢力争いが庭で繰り広げられる。


 隣家のクリスマスローズ。これも下を向いて咲くので撮影に苦労する。地面をはいつくばる姿を近所の人に見られたくないので、ペットボトルを抱えた人の気配がすると身を潜める(本日ペットボトル回収日)

2009年2月14日土曜日

画集

 「オールドノリタケ」の勉強会は午後2時から。少し早めに家を出て、午前11時には高松着。初めての美容院へカットをしにいく。空きテナントが目に付く、ちょっとくたびれたビルの3階にあった。途中のエスカレーターは故障なのか、節電なのか動かない。このまま上がって大丈夫なのか、と不安になった。ドアを開けると客一人。土曜日なのに、この少なさは何だ。予約をいれる必要もなかったな。

時間が無かったのでシャンプーはせずにカットのみ。犬みたいな髪型の、60~70歳の間と思われる女の人がカットしてくれた(犬種がわからないので、後で調べます)ここに店を持って24、5年は経つそうだから、ベテランなのだろうと、少しホッとした。仕上がりは…。う~ん、まだよくわからない。ただ、思い切りのよい人らしくて、後ろはワカメちゃんのように短くなっていた。次回来るかどうか、迷い中。

お昼をうどんで済ませ、本屋で時間潰し…、のつもりが小学館から画家別の画集が出ていたので3冊買う。以前ディアゴスティーニでも毎週一冊出ていたのだが、買いそびれて手元に無かったので、今回のシリーズは嬉しい。勉強会でも皆に見せびらかすと「私も買おう」と、何人かが言っていた。4号目はフェルメールで、17日発売。待ちどおしい。きょうの画像は縦長に加工してみた。かんさんお勧めのブログのまねであるけれど、何だかちっともアートな感じがしない。花とかの方がふさわしいのだろうか。

2009年2月13日金曜日

スリッパの謎


男声のみの音とり風景。女声はその間、小さくハミングをし、音確認をします。私はイタズラ心で、パシャッと撮影。


そのわけは…
まんなかあたりの男性のスリッパをご覧ください。右左違うスリッパをはいているのです。自前のスリッパなので、間違えて持参したのなら、両隣の男性のようにもともと音楽室に常備している青いスリッパをはけばいいと思うのですが(私も常備使用)わけが知りたくてうずうずしたので、練習後聞こうとしたら、急いでいたのか、とっとと帰ってしまい、未だに真相は闇。謎の解明は次週に持ち越しました。

2009年2月12日木曜日

野生のクレソン

犬の散歩中、田んぼ脇の溝にしゃがみこんでいるご近所さんを見かける。何をしてるの、と声をかけたところ、「クレソンを採っている」との返事。野生のものは珍しいので、神戸の親戚へ他の荷物と一緒に送るのだとか。

この溝にはきれいな水が流れていて、その証拠に、「貝もほらっ」と彼女が指差す。確かに黒くて細い巻貝がいる。家に戻りネットで調べたらカワニナだった。「もしかしたらここにはホタルが来るかも」の、彼女の言葉通り、どうやらホタルの幼虫のエサになる貝らしい。最近みた韓国映画『ラブストーリー』のホタルの一場面が浮かんだ(CGだと監督が言っていたが)

摘んだクレソンを家でかじってみたがピリピリとおいしい。しかし、そうたくさん食べるものでもないし、ステーキも年がら年中するわけもなし。ご近所さんは、これで豆腐を混ぜた和え物をするそうだ。いったいどんな味なのだろう。

2009年2月11日水曜日

『ファミリーポートレイト』桜庭一樹

【2009年4冊目】
『ファミリーポートレイト』を読み始める。昨夜は午前1時まで読んでしまったので、おかげで睡眠不足だ。寝る前に広げた本の内容は、たいてい朝になると忘れていて、またその夜にはページを戻って読まなくてはならないので、一向に先に進まない。でも、この本は違った。翌朝もしっかり覚えている。客観的にみると主人公は母親の虐待を受けた悲惨な少女時代をすごしたわけだが、少女がとてもとても「ママ」を愛しているので、全く不幸だと感じていないのが新鮮でもあり、怖ろしくもあった。物語はセルフポートレイトを紡ぐ第二章への入る。少女はとびっきり背の高い、美しい高校生となり、まわりを魅了する。今、とても妖しいページを繰っている。今夜が待ちどおしい。

<桜庭様への願い>
桜庭一樹はとびっきりのストーリィーテラーだと思う。そして小説を一つ一つ書き上げるごとに尋常ならざる方向への読者を引っ張っていっている。でも、お願いです。無茶な方向へ行かないでください。かつて桐野夏生に夢中になった私ですが、もうあの方の小説にはついていけませんので。置き去りにしないでね~、桜庭様。

2009年2月10日火曜日

特典はダイコン

定演が終わり、ホッとする間もなく、役員たちには定演の収支決算の大仕事が待つ。団長、副団長、会計、書記(私)の4人で、近場の喫茶店で書類を拡げる。釜山での合唱交流や、定演の裏話で、時々爆笑しながら作業は進む。窓越しの陽光を浴びながらこのメンバーと知り合えてよかったとしみじみ思うひと時。

帰りは副団長が車で家まで送ってくれることになったが、そのまえに彼女の家へ。ダイコンが食べごろだというので、家の裏の畑で2本抜いてくれた。こういうお土産こそ、素晴らしき「役員特典」。

2009年2月8日日曜日

散歩道の花

このところ、梅をあちこちでみかけるようになった。何故か田んぼの土手にある白梅。
同じ「梅」の名がつく「ロウバイ」。蝋細工のような花びらをみると本当に植物なのだろうかと不思議に思う。遠くからでも、強い芳香のせいですぐに気がつく。
開きかけのナズナ。小花が愛らしい。隣ではオオイヌノフグリが群生していたが、小さ過ぎてきれいにとれなかった。
食用の菜の花。本当は開花するまえに食べなきゃね。
散歩コースの家の塀に生えていたコケ。よくみると花らしきものが咲いていた。
最近は珍しいネコヤナギ。ぽわぽわしていてつい触りたくなる。

ネコとイヌの共演(?)

2009年2月7日土曜日

エキストラに応募

2006年10月の、イサム・ノグチ展の案内をしたのがきっかけで、『レオニー』のサポーターの一員となった。イサム・ノグチの母、レオニーの生涯を辿る映画『レオニー』を支援する企画で、確か2千円ほどの会費を納めた記憶がある。監督は国内外で活躍する松井久子さんで、今春、めでたくもクランクインが決定した。連絡のハガキには、何とエキストラの募集もある。海外ロケにはさすがに参加できないので、とりあえず、参加可能な香川県でのロケに応募。報酬も交通費も出ないが、路傍の石(?)でもちょこっと出られると嬉しいかな。なお撮影は6月~7月とのこと。

2009年2月6日金曜日

キヌサヤ

隣家から「余っているから」ともらったキヌサヤの苗を5本ほど土手に植えた。しばらくしてみたら、いつのまにか花がついていた。花の顔を正面から撮りたいがために、土の上に這いつくばるようにしてやっと撮影。マメ科の花は下を向いて咲くので苦労する。まっ白でかわいい顔だ。

おいしいキヌサヤになってね、とネットを張った。これならどんどんからまっても安心。茹でたてのキヌサヤを思いツバが出た。

2009年2月5日木曜日

TSUTAYA宅配レンタル

2009年3冊目
ビジュアル系歌手ガクトがCFで登場している「TSUTAYA宅配レンタル」の無料お試しを申し込む。ネット注文でレンタルDVDやCD(旧作)8枚まで無料。ゆうメールで届くので印鑑も在宅も不要。おまけに返すときも、この、同じ封筒でポスト投函okという優れもの。ネットでDVDを選んでから2日もしないうちに郵便受けに届いた。
連れあいのオーダーはウォーレン・ビーティーの『天国から来たチャンピオン』私はゴシックミステリーの王道を行く名作『らせん階段』にした。さほどには見る時間がないので、”お試し”だけで終わってしまいそうだが、こんなシステムを体験できたことだけでも満足。あと6枚までレンタルできるので、韓国映画「ラブストーリィー」もリストにいれた。

ついでに図書館から『らせん階段』の原作本を借りてきた。レヴューを読んでみたら、映画の方がおもしろいそうだ。そろそろ「オールド・ノリタケ」の勉強もしないといけないのに…、と思いつつもついついイケナイ方向へ行ってしまう(嗚呼)

2009年2月4日水曜日

彫刻家のスタジオ

昨年の12月16日、”サムライ・アート”と称される、世界的規模の彫刻家・流政之(ながれまさゆき)氏のスタジオを美術館仲間と訪ねる。庵治半島をぐる~っと回った突端にその場所はあったが、行けども行けどもたどり着かず、やっと見つけたそこは「海を臨むレンガの要塞」とあだ名されるにふさわしく、見上げるほどのレンガの壁で囲まれたところだった。
中庭から見上げた工房(邸宅?)
指をさすK氏は「アルハンブラ宮殿」を連想し、私は「ラピュタ」を想う。
彫刻が完成すると、まずこの、海につきだす庭にしつらえた「舞台」に置く。誰よりも早く瀬戸内海が鑑賞者となり、同時に背景にもなる。
庭に創られた建造物。レンガの囲いの中は響きが美しく「歌ってみてよ~」と仲間に促されたが、恥ずかしいので辞退。中は紫色に塗られていたが、流氏の気分しだいで時々色が変わるそうだ。カメラを向ける私が映りこんでいるピカピカの台は「ハナコン」(メスキツネの彫刻)を展示する台(ただ今美術館で展示されているのでハナコンは留守)
囲いの中からみた空。すぐに直島のジェームズ・タレルの空を連想。切り取られた空のブルーが目にしみる。
流氏が世界中から集めてきたものが建物の中にも外にも点在する。入り口にあった木彫りの天使がウェルカムボードのよう。私のお気にいりである。現在進行中のアトリエも見学させてもらう。ここは未発表の作品がたくさんあるので撮影禁止。ゆっくりと石の彫刻を味わったのち、案内してくれた聡明で美しいスタッフの女性にお礼をいってスタジオをあとにした。乗り合わせた4台の車でそれぞれに帰路につく。私たちの車は半島にあった「ホピ村」というカフェで一息。コーヒーを呑みながらアートな空間の余韻に浸った。