2009年2月1日日曜日

海へ

大河ドラマ「篤姫」で人気を博した女優、高畑淳子さんのトークショーを聴きにいった。場所がJR高松そばの海を臨むホテルであったのもその気になった理由の一つ。満員の会場にあらわれたのは女優オーラを放つ高畑淳子さん。TVでみるよりずっと細く美しい人だった。最終学歴は私立短大の演劇科だが、何と慶応、早稲田、津田塾、お茶の水と、並み居る難関大学すべてに合格したのだとか。最終的にはお茶大か短大か、ずいぶん迷ったそうなのだが、どうしても演劇がやりたくて、父親の反対を押し切り、女優への道を目指したとか。利発な人なのが、謙遜が垣間見える言葉遣いにあらわれている。大拍手の中、終了したが、たくさんの元気をもらったので、本当に来てよかった。


(この倉庫のような建物がカフェ)    (階段をあがった奥の扉がカフェの入り口)
お昼は、いつかまた1人でゆっくり訪ねたいと願っていた高松港の倉庫を改築したカフェ「Umie」(海へ)へ。座りたかった海を臨むカウンター席は残念ながらあいていなかった。ま、中ほどの席でも何とか海は見えるので、店においてある双眼鏡で海面を見渡してみる。目の前を横切るフェリーを眺めながら過ごす時間はまさに非日常の極み。おもむろにバッグから取り出したのは沢木耕太郎の「旅する力」。長居するのが最初からの魂胆。読むこと1時間。ついに読了。本を閉じる瞬間深いため息。私の肉体は沢木さんとともに、ロンドンを、香港を、インドを旅した。順序が逆だが、次は「深夜特急」だ!


この席が好きだったのになあ…  双眼鏡はかなりレトロ。
シチュープレートが贅沢にも1200円。悲しいことにコーヒー付きはなく、ぐっと我慢。フライドポテトは香辛料がきいていて美味しかったのだが、後から脂が堪えて残してしまった。



ゆったりとしたソファでは外国人の男の人が本を読んでいた(ここではないけれど)。こんなソファがいくつもある。テーブルもイスも昭和レトロかな。

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