2005年8月31日水曜日

落花生99日後


5月24日に土手に植えた落花生 の、99日後の様子。たった3本の苗が畳半分ほどに拡がったが、プランターで育てられないわけが理解できる。



いかにもマメ科らしい、マメ科マメ科した花。

この黒々とした茎のような根のような
触手。不気味ですねー、実はこれは花が終わって変化したもので、この触手が地下にもぐってゲリラ活動をする。 そして、瓢箪のような落花生になる。

2005年8月28日日曜日

最後の読書会

読書会を主催するY先生(宗教学専門の大学教授、60代半ば)から、こんな話があった。 「残りの人生で、あと何冊本が読めるのだろうか、と考えました。貴重な残りの時間は本当に読みたい宗教の本を丁寧に真剣にみなさんと読んでいきたいと思います。それでもよかったら今後もご参加ください」

月一の読書会も、参加して3年は経つだろうか。 あらゆるジャンルの本が課題になってきたので、自分からは絶対に手に取らない本、例えば「イコノソフィア」(中沢新一著)「誰か『戦前』を知らないか」(山本夏彦著)など、苦手なジャンルも多くて気が重いときもあった。

何とか3年続いたのは感想後の雑談がおもしろかったせいだろう。ちなみに昨日は「ナショナリズムの克服」(姜尚中、森巣博)が課題本。姜尚中氏を知ったのは大収穫。 Y先生が宗教学を究めたいように、私もミステリーやラブストーリーや、植物の話、美術の話をもっともっと読みたい。残念だが読書会は退会しようと思う。きっとY先生ならわかってくださるだろう。

読める本には限りがあるのだと、先生の言葉で気づかされた。言葉が心にしみた。

2005年8月25日木曜日

『ピーターラビットのおはなし 第1巻』

知っている人にとっては誰でも知っている事なのでしょうが、私は知りませんでした。あのピーター・ラビットのパパはうさぎパイになって 人間に食べられてしまったのだそうです! ほのぼのモードのあの童話に、そんな シビアなことが描かれているとは。

人にきいた話なので確かめるべく、いまさらですが 「ピーター・ラビットのおはなし」(福音館書店)を
読んでみました。母うさぎがこどもたちに、おとうさんはマグレガーさんの畑でつかまり奥さんに肉のパイにされた。だからあの畑に行ってはいけません、と注意する場面で父うさぎの死因があかされるのでした。すごい内容ですね、全く。

2005年8月11日木曜日

『半島を出よ』(上)


今話題の本、村上龍の書いた「半島を出よ」(上)を読む。下巻をすぐに読みたいところだが、図書館の予約待ちなので、完結までたどり着くのはまだ先かなあ。

つい先だって衆議院が解散され、国政は混沌としております。このお話は、2010年の話で数年先の話ということもあり、そういう意味でも強い関心をもって読めるのではないかな。 えっと、2010年の与党はどうなっていたっけ… とページを繰るがよくわからん。読みとばしたらしい☆\(^^;)

本を開いてすぐに目次のページ。続いて登場人物紹介に何と6ページも。もっとも登場人物があまりにも一人一人個性が強く、一度読むと忘れないので、意外にも、前に戻って確かめることはそうはなかった。

あ、中身からちょっとずれちゃいましたが、簡単にいうとおもしろい小説でした。「殺し」か「純愛もの」しか読まないこの私がかくも硬派な物語に没頭したのは稀なこと。

ずれついでに、表紙カバーのヤドクガエルって本当に存在するらしい。あまりにも芸術的な模様だったのでてっきりCGデザイナーの創造物だと思ったのだった。