2005年8月28日日曜日

最後の読書会

読書会を主催するY先生(宗教学専門の大学教授、60代半ば)から、こんな話があった。 「残りの人生で、あと何冊本が読めるのだろうか、と考えました。貴重な残りの時間は本当に読みたい宗教の本を丁寧に真剣にみなさんと読んでいきたいと思います。それでもよかったら今後もご参加ください」

月一の読書会も、参加して3年は経つだろうか。 あらゆるジャンルの本が課題になってきたので、自分からは絶対に手に取らない本、例えば「イコノソフィア」(中沢新一著)「誰か『戦前』を知らないか」(山本夏彦著)など、苦手なジャンルも多くて気が重いときもあった。

何とか3年続いたのは感想後の雑談がおもしろかったせいだろう。ちなみに昨日は「ナショナリズムの克服」(姜尚中、森巣博)が課題本。姜尚中氏を知ったのは大収穫。 Y先生が宗教学を究めたいように、私もミステリーやラブストーリーや、植物の話、美術の話をもっともっと読みたい。残念だが読書会は退会しようと思う。きっとY先生ならわかってくださるだろう。

読める本には限りがあるのだと、先生の言葉で気づかされた。言葉が心にしみた。

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