2010年12月30日木曜日

貝の口と割烹着

半幅帯(浴衣などに結ぶ細い帯)の結び方4種類を習う。どれもこれもまだ完全マスターはしていないけれど、とりあえず一つだけ家で復習。この「貝の口」には帯締めをするので、ゆるまないから安心。単衣の着物はウールで、23日の忘年会に着たもの。これでクィーンを歌いましたとさ。
ついでに最近買った割烹着を披露。白いのはいかにも、な感じがするので気恥ずかしく洋風な柄物にした。どうでもいいけれど、右横にあるのは体重計で、食卓のすぐ横において「自覚」を促すことに貢献してくれている。


2010年12月23日木曜日

着物でクィーンを歌う

金曜日の練習を祝日、木曜の昼間に変更。日中2時間弱練習ののち、夕方から忘年会の段取り。かねての計画通り、練習時から着物を着ていった。選んだのは飲物をこぼしても気にならない絣風ウールの単衣。金茶総柄の名古屋帯。丸く組んだ帯締め。臙脂の帯揚げ。

音楽室にはすでに10名ほどの団員。
「いったい何事、着物をきて」と皆に驚かれた。指揮者に至っては「お茶の帰り?」
「忘年会だから着てきました」とそれぞれに返事をしたら、「へ~、わざわざ」と感心された。

そのあとも部屋に入ってくる人くる人から「どうしたの!」と声がかかり、普段着のウールでもいかに着物が非日常着なのかを実感。ちなみにウールの着物は洋服でいうジーンズ程度の格となる。「着付け教室に行っていまして」と何度も何度も説明しているうちに、自身の緊張もほぐれ、発声練習もいつものように声が出た。帯でキッチリお腹をしめるのは案外いいのかも。
ー幹事挨拶中ー

ーなかなかのお弁当でしたー
忘年会は初めての場所で開催。貸しきることができる上に持ち込みOK。
お弁当は外注し、アルコール類はナポレオンのカミユ、ちょっと甘い赤ワイン、シャンパン。そしてビール。むろんカラオケ常備で弾き語り用(?)のグランドピアノもあった。

ステージで次々と団員が自慢の喉を披露。
「コーラスのときもあれだけ声が出ればいいのに…」と先生。
パート別の出し物ではテノールが『千の風になって』。アルト『上海がえりのリル』。ベースの選曲は忘れてしまった。ソプラノは『ブルーシャトウ』に決定。以前定演でやった曲なので、全員での大合唱となった。

宴の途中、M氏が「『青葉城恋歌』を歌ってや~」と横にやってきた。「デュエットで?」ときくと「いや、あなた一人で歌って」というので、自信がないとお断りする。知っている、と歌えるとは異なるもの。しばらくしてM氏自身がステージで歌いだした。なんだか申し訳なくて、こそこそと舞台へあがり、簡単なところだけ三度下げてハモってあげた。アドリブだったのでところどころ音をはずした。

今回の宴席でどうしても歌いたい曲がひとつ。クィーンの「We will Rock You」がそれなのだが、サビ以外の英語の歌詞に太刀打ちできないので、洋楽に強いM嬢を頼りご唱和してもらった。

M嬢は「歌ったことがないんですけれど…」といいつつも見事にこなしてくれた。二人でステージにたちサビの♪we will we will Rock You をコブシをふりあげて歌う。袖から二の腕つきだして、気分はフレディ・マーキュリー!

しかしながら年配者の多いわが団の観客は着物をきてロックするオバチャンに目を白黒。M嬢が「きょうの客はノリが悪いっすね~」と笑わせてくれる。ウケなくともいい。自分が一番喜んでいるもの。着物とクィーンとふたつのことを成し遂げていい忘年会となった。

2010年12月20日月曜日

『往復書簡』湊かなえ著

 毎日韓国語の一単語が載った韓国語カレンダーを買う。ハングル文字で書かれているので、読む練習にもなるかな。

一番集中できる場所のトイレに吊る。
ちなみに
正月   ソル(ルは小さい)
うさぎ  トッキ
年賀状 ヨナチャン
スケートの金メダリスト キム・ヨナをヨナちゃんと呼ぶと韓国人には「年賀状」と聴こえるのだろうか。

「あけましておめでとうございます」は
セヘ ボン マーニ パドッセヨ 
一年後の私は韓国語のスペシャリスト?


数日前から読み始めた本は湊かなえの『往復書簡』。一人の同級生の失踪をめぐる謎解きのストーリィ。

往復書簡の形なのだけれど、いきなり
「あなたは本当に〇〇ちゃんなの?」といぶかる言葉が綴られ読み手も翻弄されていく。『告白』でヒットした作家なので楽しみ。寝る前に読むと、たいていストーリィを忘れてしまってまたもどって読む羽目になるのだけれど、翌日ちゃんと覚えていた。こんなこともあるんだ。

2010年12月18日土曜日

市民クリスマス前の特訓

S学院内教会での市民クリスマスが午後6時半から開演。
毎年演奏で参加する私たちの本日の演奏は3曲。
Confitemini Domino    
Ein'feste Burg ist unser Gott (バッハ作曲 邦題「神はわがやぐら」)
                 今夜は日本語で。
The Glory and Majesty of Your Name

3曲めはサンフランシスコのサラトガの教会で合同演奏した思い出の曲。来年12月の定演にも歌う予定。歌詞もだがメロディもきらきらしていて美しいはずなのだが仕上がり不足で、「美しい」ハーモニィとはほど遠く、きょうの出演前に数時間特訓がある。場所はアメリカ旅行前の英会話をご厚意で特訓してくださったN先生が園長をつとめる幼稚園をお借りする。

ステージ衣装(今年は黒×黒の組み合わせ)、靴、アクセサリを点検してまもなくでかける。クリスマスなので赤いセーター。行ってきます。

≪帰宅して≫
演奏無事終わり。まあまあかな~。
子供たちの合唱団がレベルアップしていたのに驚く。M先生の力はすごい。
本番が8時過ぎに終わり(私たちは毎年トリです)そのあとナッシュビルへ。
まもなく福井へ転勤するOさんのお別れ会をした。飲んだのは生ビール中ジョッキ。
車の人がほとんどなので、アルコール飲料は私ぐらいか… すみませんm(_ _)m
演奏で乾いたのどにおいしかった。Oさんお元気で!

2010年12月12日日曜日

帰りに大根

ウォーキングに出たところで自治会長に遭遇。帰りに大根を持って帰れという。どうか忘れませんように。

2010年12月8日水曜日

ポジャギのようなインド綿で

この夏、でき心で買ったインド綿のタンクトップ。中にTシャツを着てチュニックにするつもりでしたが怖ろしく似合いませんでした。時々歳を忘れるのは困ったもんです。

太陽にかざして、光を通すと、この布地はとてもきれいで、まるで韓国のポジャギのようです。眺めているうちにアイデアが湧いてきたので、アルモノを作ることにしました。インテリアに用います。明日にはできるかな?きょうは予告だけ。出来たらまたご報告を。

≪経過報告≫
22日の時点でまだ作っておりませぬ。急がねば。

2010年12月7日火曜日

10回の練習より1回のお出かけ

着付け教室5回目。不細工な形ながら何とか名古屋帯が結べるようになってきた。
「次は半幅帯ですね」と講座のおわりかけに確かめたところ
「あらそうだったかしら」とのどかな声でM先生はバッグの中からプリントを出し自分で作った予定表に驚いていらした。このゆるさ加減が長年通う生徒さんのいる理由か。

ついでに「栗林公園のライトアップに着物を着て行きました。薄暗くて目立たないと思ったので」とご報告したところ、
「それはとてもいいことよ。10回の練習より1回のお出かけです!」と
思わずメモをとりたくなるようなお言葉を頂戴した。お出かけせねば、お出かけするのじゃ(着物だとなぜかやたらと「お」をつけたくなる)と、帰りは友人と二人、念仏のように唱えながら帰った。

2010年12月5日日曜日

豊島へ(2)-イル・ヴェント-

豊島レポート第2弾。とりあえず画像だけ貼っておきます。説明はまたのちほど。




 帰りの船に乗る直前、こんな不思議なカフェでお茶を飲みました。
外観は普通の民家。




2010年12月4日土曜日

豊島へ(1)-豊島美術館-

昨日の嵐のような天候がまるでウソのような4日(土)の超快晴。美術館仲間13名で”アート研修”と銘打った豊島探訪をしてきました。高松港9時07分発の高速艇(往復2600円)は瀬戸芸も終ったというのに満席。作品がいくつか残っていることと、ベネッセの新しい美術館「豊島美術館」を、瀬戸芸パスポート提示で、無料鑑賞できることも人気を集めているようです。おおよそ50分の乗船で豊島の家浦港につきました。そこから島内を走る無料巡回バスに乗車。
バスも当然満席で、ギュウギュウ詰めでした。豊島の一番先の訪問は森万理子のトムナフーリ。
「森万里子に似た名前の作家がいたよね、森鴎外の娘のほら『贅沢貧乏』の…」とそんな話をしているうちに目的地到着。

 森万里子の「トムナフーリ」を探して山へ入ること4、5分。この日は晴れていたので、足元はぬれていませんでしたが、バス停横の小屋(ここがチケット販売所300円)には長靴が10足ほど用意してありました。

 「トムナフーリ」とは、古代ケルトの霊魂転生の場なのだとか。ニュートリノのなんたらかんたらでどこうやらと交信して光の放つのです。日が落ちるとその様子がはっきり見えるのですが、今は昼間なのでこんな状態。それでも中には黒いもやもやが見えて「どこぞと交信しているのね」と神秘的でした。沼というか池というか、そこに映るトムナフーリがおもしろくて見入ってしまいました。夜来るといい、と知ってはいてもこんな山の中を訪れる勇気はありません…
余談ですが、作者の森さんのおじいちゃんは森ビルの創業者です。


次に向かったのがこの10月にオープンしたばかりの「豊島美術館」。薄紫の花※が咲き、奇妙な種をもつ植物の向こうに見えるのがソレです。お碗を伏せた形のおもしろい建物。そんなに感動はないだろうとなめてかかっていた私は大バカものでした。事前のニュース等で天井の切り取られた空間ばかりに目が行っていたのですが、メインは足元でした!「足が濡れることもあるので、そういう方はソックスをご用意しております」と係りの女性の説明にいったい中には何があるのか?と興味津々。
※花はオオセンナリ。有毒植物だとか。サルマタさんありがとう。
打ちっぱなしのコンクリートに靴下だけの足を置くと、冷たい。異常に冷たい。目をこらすと水銀のようにまるまった水滴があちこちに点在。昨日降った雨が天井の大きな穴から落ちてきたのかと思っていたら…

ひえっ、水滴が動いた。合体した。いや、こっちではピンポン玉サイズの球体から水が湧き出ている。ものすごく奇妙な生き物が足元で何やらうごめいているようです。そういう光景が体育館のような広さのだだっ広いところで、ちまちまちまとおこり油断ならない状態です。なぜ水滴が床に浸みて濡れないか、水銀のようにスススと移動するのか、その答えは体では感じることのできないわずかな傾斜と、床の仕上げ剤に秘密があるようです。目で確かめたくて、じっと観察していると、足底は冷える冷える。座り込んで眺めている若い女性がひとり。おそらく30分以上はそこにいたような雰囲気でしたが、お腰を冷やしてはいけませんよ~。

天井の楕円の大きな穴は2箇所。そこにはクモの糸のように細~いヒモ状のものがゆらゆらゆらゆら。外の風のままに漂っています。大気が私に話しかけているかのよう(何て詩人なんだ>じぶん)

 こちらは隣の建物のミュージアムショップ。リンゴと洋ナシのペーパークラフトのメモ帳が気になったものの、見事な出来に圧倒されてもったいなくて使えないだろうと思ったので買いませんでした。
 バスで「島キッチン」へ。ごらんのように建物自体が作品です。鑑賞代と食事代を含めて1500円のランチ。13名と、我々の人数も多かったので当然予約。

 会期中の8月9月は、ここで涼をとる観光客の姿がTVで流れていました。今はひっそりとしています。
 こちらは屋内。ガラスで仕切ってあるので全然寒くありません。満席で、空くのを待っている人たちが10名はいたでしょうか。

 こちらがランチ。ごはん、けんちん汁風の具だくさんのお汁。野菜とスズキの蒸し物(超うすあじ)。あと煮物とサラダ。漬物。

「もしも、これをうちで食べていたら、絶対醤油かポン酢をかけたわね」
「今晩は焼きソバとか、肉とか、味濃いもんが食べたいなる…」
以上、女たちの感想でした。 きょうはここまで。食後のアート鑑賞レポは後日。