2012年5月27日日曜日

アリアを聴きに

マドンナを囲んで
ー演奏会に駆けつけた団員たちとー
団のプリマドンナの歌の発表会へ行く。出演者は全部で8名。我らのマドンナは2番目の出演で、身びいきではなく、一番良かったと思った。

声質に輪郭線が無くてのびやかなのと、表現が豊かなところが素敵だった。曲目は ♪最後の陶酔(レスピーギ) ♪郷愁(チマーラ) ♪五月に(ハイネのイタリア語訳による)、全部知らない曲ばかり…。

マドンナの二つあとにゴールドの衣装を着た方が、これまたきらびやかに歌った。「すごいね~、華やかだ」と隣の人と感想を述べ合っていたら、後ろから「〇〇さん」と声がかかったので、振り向くと殿の同級生(男)のK氏。

何と今歌ったゴージャスなゴールドの方は奥様だそうで、ビデオ撮影にかりだされた氏の手元には三脚を装備したカメラがあった。

後ろにだんな様がいるとも知らず、感想を隣席の人と述べ合っていた私、ほめ言葉しか発してなかったことにホッとした。感想を言うときには回りをよく確かめてから言うことにしよう。

演奏会のあとは、そのまま「ガスト」へ流れて、それぞれにパフェ、ノンアルコールビールを注文。私だけ「グラスビール」とオーダーしたところ「お車は大丈夫ですか?」とお店の人に念を押された。はい、運転しませんので大丈夫っ。

2012年5月24日木曜日

着物ほどきはコリゴリ

絽の夏着物をリサイクルショップで買った。最初から洋服へのリフォーム目的だったので、丈は気にしなかった。実際。羽織ってみたらすごくモダンでいい柄!着てみたいと欲が出たが、ずいぶんと丈が短くあきらめた。150センチにも満たない、ずいぶん小柄な人が着ていたんだろうな~。

撮りだめしていた日曜美術館をみながら、和ばさみで縫い目を解いていくのは、ちょっと優雅な気分…
と思ったのはほんの最初だけで、今は音をあげかかっている。

おそらく単衣を選んだのが間違いだったのかも。しかも透ける絽なので、縫い目の始末が、私の感覚からすると異常に細かくて、縫った端の布も浮かないように、それはそれは丁寧に閉じてある。これは単衣の性質上なのかなあ…

もしも裏がついている袷(あわせ)だと縫い代の始末は見えないからもっと大雑把なのかもしれない。これも袷を解いたことがないので、本当のところはよくわからない(どなたか知っていたら教えてください)

まだ作業は始まったばかりで、気が遠くなるのだが、もう二度と着物の状態からのリフォームはするまい。
するとしたら、洗い張りした古布を選ぼう。

数ヶ月前、手先の器用な友人が、木綿の着物を解いて、それでもんぺとベストを作ってプレゼントしてくれた。お礼にランチをご馳走したけれど、彼女の労力を思うとディナーでも足りないぐらいだ。しみじみとありがたかったので「只今解体中」のグチと深謝の気持ちをメールした。

2012年5月23日水曜日

裕次郎の歌知らない人

次の定演の第3ステージは、石原裕次郎のヒット曲だ。♪ 夜霧よ、今夜もありがとう ♪ 赤いハンカチ ♪ 銀座の恋の物語 など6曲程度をざっと通して音とりをした。そして指揮者のK先生が訊いた。

「裕次郎の曲は幅広い年齢層で歌われているから、リアルタイムで知らなくともメロディーは知ってますよね。それでも全然知らない人っていますか?」

そんな人いないよね… と思っていたら、男声のベースから、「はいっ」と手が挙がった。その人物をみて指揮者も団員も爆笑。

手を挙げたのはゲスト参加で練習に来ているアメリカ人神父のNさん。そりゃそーだ。Nさんの青春時代はビリー・ジョエルかディスコソングのビージーズだろう(笑)

2012年5月22日火曜日

目玉おやじ



畑のまんなかに「目玉おやじ」。

でも、目玉おやじは確か、裸じゃなかったっけ?
おかしなことに鬼太郎のちゃんちゃんこを着ている。

目玉おやじはあるモノを守るためにカラスを見張っているのだろう。
彼のあしもとには苗が植えつけられている。
さて、なんの苗かわかるかな?


2012年5月21日月曜日

金環日食

今朝7時20分ごろの画像。観測メガネにスマホをぴったりつけて撮った。画像を拡大したので、ボンヤリしてしまったけれど、肉眼でみた日食はそれはそれはきれいで神々しかった。

ちょうど可燃ゴミの日だったので家の前の道路で空を仰いでいたら、ゴミ袋を提げた数人の近所の人に声をかけられた。たいていの人が「きれいだよね~。曇りだったけれど何とか見られたね」といいながら横を通りすぎていく。

小学校は早朝登校かと思いきや、各自家で観察してのち登校したようだ。なんだかつまらない。友達とわいわいいいながら見るほうがうんと心に残るのに。犬に異変は?と期待したが、犬小屋でくつろいでいる様子。こっちもつまらん!動物園のフラミンゴやペンギンにはそれなりに異変(かもしれないこと)があったらしいのに。ワンコよ野生の血はいずこへ。

2012年5月20日日曜日

電動雀卓来る

電動の麻雀卓が家にやってきた。もとの持ち主の家の都合で、うちで預かることになったのだ。

 一時的なものなのか、それとも永遠なのか不明。
50キロもあるこの大そうな機械を男4人が汗びっしょりになって車から降ろし、2階の麻雀部屋(殿の囲碁部屋でもある)へ担ぎ上げた。

ごらんのように狭い階段なので、50キロを担ぎ上げるのは至難の技。それでも必死の形相で
「ここをあげるから、そっちを下げてくれ」
「一度この角を通してそこを回して」と
4人で知恵を結集してこれまた狭いドアから運びいれた。最初はドアが邪魔になって、運び入れは不可能かと思われたときの殿の言葉。
「最悪ドアを除ければいい」(アホかっ、と心の中であきれましたわ~)
結果、ドアは外さずに済んものの、階段の手すりのビスがぶっとんだ。そんな様子がおかしくてデジカメに収めていると、横から遊び仲間の1人が
「奥さん、これだけの労力を家のことに欲しいと思うでしょ」と笑う。全くその通り!


4人は高校時代の同級生(クラスは違うらしい)で、ここ数年、月に1、2回の割合でポンだのチーだのと騒いで遊んでいる。もちろん、景品(?)はチョコレートです(コホッ) 朝9時から夜6時までの時間、卓を囲むのだけれど、家のものは一切面倒をみないという素晴らしいルールがあって、飲み物持参、お昼は4人でぞろぞろ食べに行ったり、弁当を買ってきたりして自分たちで何とかやっている。アルコールも一切なし。

エアコンを使うこともあるので、雀荘経営者の私(?)は帰り際に千円いただけるシステムだ。男たちが帰ったあとで麻雀卓を触ってみた。真ん中ではサイコロがころころ回る仕掛けになっていて、ちょうど胸のあたりには白い棒をいれる引き出しがついている。

この機械で一番びっくりしたのはとても静かなこと。男たちの笑い声だけが窓から聞こえてくるだけ。彼らはこうやってよぼよぼのおじいちゃんになってもポン、とかチーとかいいながら遊ぶのだろうな。

2012年5月19日土曜日

せ~うん~

知人夫婦の「弁当付だよ」に心が動き、某線香メーカー主催の人情物時代劇を観に出かけた。第1部はなつかしい喜劇人高松しげおの笑タイム。第2部は左とん平主演の舞台。

おさな馴染みの役は体調不良の勝野洋にかわって加納竜が務めた。そのせいか、殺陣にキレがない。幕間には役者たちが客席を「線香売り」で回り、娘役のきれいな女優が「全部売れないと家に帰れません」と泣き落としをかけ会場内で笑いがおこった。どんな線香のセットかわからないが定価2000円が半額の1000円になっていた。うちは仏壇がないので買わず。

もらったパンフレットの裏に♪星雲の歌 (詞 伊藤アキラ、作曲 森田公一!)の譜面があった。まさか、この会場でみんなで歌う、などというダサいことはあるまいと思っていたら、そのダサいことが現実におこった。

ただ、そこは混声合唱団に所属する私、いい加減に歌うことなんて絶対できない。客席で姿勢を伸ばし、正しい発声で女声の音域で歌った。回りはおじ~ちゃん、おば~ちゃんばっかりなので、ほとんどの人が男声の音域で歌っていた。「きれいな声でいいね」と連れが言ってくれたが、うるさかったに違いない。

2012年5月18日金曜日

ジャマイカのお嬢さん


音楽室には、すでに〇リンダさん(右)が来ていた。目があったとたん、思わず出た声が「ハ~イ」。まるでネイティブではないか、と自分に感動してしまった。

〇リンダさんはレゲエの本場、ジャマイカからやって来て教育関係の仕事をしている。隣にうつっている団員の〇カさんと同じ職場で、彼女の誘いで〇リンダさんもコーラスにゲスト参加することになったのだ。もともと二人とも同じゴスペルグループの仲間でもあるらしい。今、やっているミサ曲はジャズアレンジなので誘いやすかったと思う(彼女の持っている譜面がミサ曲)

合唱団のブログに載せる画像が欲しかったので、帰り際に撮影したが
「〇リンダ、ピクチャー、オッケー? ブログ アップロード」で話をつけてしまうあたりは、韓国、台湾で培った、単語を並べれば何とか通じる精神の賜物だろう。ずいぶんと強心臓になったものだ。

2012年5月17日木曜日

『マルセル』-盗まれた絵-

久しぶりの髙樹のぶ子。恋愛小説なら面倒臭くてパスだが(ごめんなさい、のぶ子様)今度のヤツは日本の展覧会で盗まれた名画のお話。珍しくもミステリー小説なのだ。どうやら実話がベースになっているらしく、ロートレックの描いた人物画『マルセル』がタイトルになっている。

まだ、読み始めて2、3ページだけれど、上手な文章は気持ちがいい。作家だからうまいのは当たり前と思ってはいけない、売れっ子作家でも下手くそな文を書く人はいっぱいいる。

お寝間の友が魅力的だと、床に入る私の姿はまさに「いそいそ」。読後感想文は大嫌いなので今回は読前、読中感想を書くことにしよっと。

2012年5月16日水曜日

裏返し


映画館に向かう道で、ふと、腰のあたりに妙なものを感じた。
なんだこりゃ、と確かめたら、表にあるはずのない服のラベルが! げっ、もしかして裏返しなの?

すぐそばにマンションがあったので、とりあえず飛び込み、死角になりそうな場所で着替えた。監視カメラが頭をよぎったが、それどころではなかったので無視。もちろん、何事もなかった顔でマンションを出て、振り返ってスマホでパシャ(最初はカメラでパチリと書きました。もう古い表現なのね)

2012年5月12日土曜日

クリームパンのその後

今日はこのパン屋から出発。クリームパン150円を食べて後、移動してローソンで振り込み。ルーヴ和三盆ロールをネット買いしロッピーで支払えるとはすごい。
ついでに自動車税も入金。5月はやたらと出費がかさむ。ローソンそばの図書館で返本と予約本の受け取り。そのあとバス&電車で高松へ。体力あれば県立ミュージアムの西洋画観賞。お昼はたぶんうどん。同じく体力あれば瓦町から丸亀町グリーンへ。行列なければコーヒー豆を買う。午後2時から「村山知義展」勉強会。絵描き、時代小説作家、ダンサー、プロレタリア活動家と多彩な顔を持つ掴みきれない人物で、てこずりそう。
夜は美術館仲間と飲み会。30代40代なのでわかがえりそう。以上予定報告。スマホからの慣れない書き込みで疲れた。指先震える〜!

2012年5月10日木曜日

「ピアノ」

先日の日本画展で絵葉書を買う。
深窓の令嬢風な若い女性が振袖姿でピアノを弾いている姿に一目ボレしたのだ。
画家の名前は中村大三郎、大正15年に描かれたもので、京都市美術館所蔵。
少し古い絵葉書で、郵便番号のマスも5個しかないせいか80円の特売だった。

振袖だから独身かな?帯は見事な柄ゆきでふくら雀だろうか。長襦袢は絞りにみえる。
襟足がきれいで、画家はこの女性がお気に入りなのだろう。

女性もきれいだが、それよりも見事な描写のピアノの譜面が気になって
虫眼鏡で拡大してみたけれど残念ながら音符が見えない。
少しでも見えたら知り合いのピアニストに見えたら案外すんなりと曲がわかる気がしたのに。

ピアノについては「ANT.PETROF」としっかりメーカーが読めたのでちょっとググってみた。
京都の明倫地区の有志の方が旧明倫小学校に寄贈されたものだそうで、ピアノの創業者はアントニン・ペトロフ。
今もちゃんとチェコのメーカーとして存続しているそうだ。

驚いたことに、京都芸術センターに保管されているとのことで修復され(た?)る予定らしい。
さるホームページの情報から楽譜もわかった!シューマンの「小さなロマンス」なのだとか…
う~ん、きけばたぶんわかる気がする。

ということであとでYouTubeから探して貼ってみます。絵葉書と併せてお楽しみください。

 

2012年5月7日月曜日

お立ち台

わが家は超田舎なれど、何故か5分ほど車を走らせると都会の象徴(あくまでも私のモノサシ)「31アイスクリーム」がある。

つぶれかけのガソリンスタンドとうどん屋と、田んぼと、そんなものしか無い県道沿いにひっそりとある。ちなみに横はあまり客の入らない贈答品屋。

娘一家が春休みにやって来たときに、その、ヒナには稀なるお店へ寄ってみた。もちろん、食べたい本人(娘)の支払いで。

お持ち帰りのアイスクリームを選ぶ孫と娘の足元をご覧ください。バブルの頃のあの踊りを知っている親世代はにんまり。踏み台はおそらく他店にもあるだろうが、「お子さまお立ち台」のネーミングはチェーン店共通かな?

2012年5月5日土曜日

ギャラリートークレポ

美術館の案内当番終了。その夜のうちに、メーリングリストでボランティア仲間に報告した。毎回ではなく、情報を伝えたいときに流している。その報告内容を転載。え?ブログ用に文章を考えるのが面倒なんじゃないかって?ハハハ、どうしてわかる!(^^;) 以下、送った文章です。

「皆様、〇〇です。恒例の(いつからだっ!)GT報告です。私の失敗談が皆様のお役に立てば…の一心でレポート致します。Y上さんは午前、私は午後の担当でしたが、来聴者は午前午後ともほぼ同じぐらいだったと思います。


宇田荻邨(うだてきそん)の《野々宮》の竹林の見事な線描を説明していたときに、60代と思しき男性のお客様から「タケを描くのにタケているんですね」と、ダジャレをカマされました。トーク中にダジャレを言われたのは初めてだったので一瞬ひるみましたが、我らボランティアの名誉のために負けてはならじと「座布団一枚さしあげます」と品格と優しさを持ってお返ししておきました。
ネットからの借り物画像m(_ _)m

失敗は小倉遊亀(おぐらゆき)《舞妓》でのこと。頭では背景が「プラチナ箔」だとわかっていたのにうっかり「銀箔」と連呼してしまい、トークが終わってからお客様(着物をサラリと着こなした70代のご婦人)に、キャプション(解説)との違いを指摘されました。お話を伺うと小倉遊亀の作品にかなりお詳しい方でした。


これからトークする方は私のように間違えないようにお気をつけください。「銀箔ではない銀箔ではない…」と唱えて眠るように(ふふふ、刷り込み成功か☆\(^^;)


それと余談ですが、今回の展覧会にはうちの殿(夫)も来まして、平山郁夫の描いた白い作務衣姿の青邨先生をじ~っと見てひとこと「人物があのサイズ※だと、寺の山門をくぐれない…」私は(知るか!)と思いつつ「御大は些細なことにはこだわらない」と答えておきました。さて、明日はM井さんとI田さんですね。お尻にジェット噴射を装着してがんばってください」

メールを送ってすぐに仲間の1人から爆笑したと返信あり。笑ってもらって嬉しかった。
(※ 京都の円覚寺の庭でくつろぐ前田青邨の姿。遠近法は使っていますが、何というか心の遠近法というか…。)

2012年5月2日水曜日

単語登録

トークの準備のたびに自分のための「単語登録」がぐんと増える。
まず人名から登録。でないと原稿を書くのに
いちいち他の熟語から探してあてはめるので時間がかかってしまうから。

で、今回は京都画壇と東京画壇がらみ、日本画の技法などなど
お初な言葉をずいぶんたくさんいれた。

ほんの一部をご紹介。
私はいい人なのでふりがなをふっておくことにする(コホっ)
というか、自分が最初読めなかったので。

膠(にかわ)
首藤定(しゅどうさだむ)
竹内栖鳳(たけうちせいほう)
村上華岳(むらかみかがく)
上村松篁(うえむらしょうこう)
上村淳之(うえむらあつし)
秋野不矩
土田麦僊
甲斐庄楠音(かいのしょうただおと)
岡本神草(おかもとしんそう)
前田青邨(まえだせいそん)
小倉遊亀(おぐらゆき 本名なんですと!)
神島(こうのしま)
幸野媒嶺(こうのばいれい)
横山大観
軍鶏(しゃも)
羆(ひぐま)
山頭火(さんとうか)
処女玩浮名横櫛(むすめごのみうきなのよこぐし)通称→切られお富
樗牛(ちょぎゅう)
青蓮院(しょうれんいん)
六曲一双(ろっきょくいっそう)→屏風の数え方
右隻、左隻(対の屏風の右、左)

おっと、仕上げ仕上げ。遊んでいる場合じゃない。

2012年5月1日火曜日

今年も咲きました

毎年ゴールデンウィークの頃にさくナニワイバラが今年も開花。ツルの管理を怠ったのでバラは野放図に伸び、さながらシークレットガーデン。ついでに今楽しんでいる韓流ドラマも同じタイトル。