2009年2月18日水曜日

裏印

 20日から「オールドノリタケ展」。28日の展示室リハーサルに向けて奮闘中で、例のごとく座卓の上はこんなありさま。ちなみに専用の机がないので、天板の広い座卓は大活躍だ。ここにノートパソコンを運んで来て原稿作成をするわけだが、無線LANではないので、ケーブルが部屋の中を横断している。危ないな、と思っていたら、自分がけつまずいてしまった。



 陶磁器研究(?)の実践とばかり、家にあるカップをいくつか並べてみた。まず最初は一番大事にしている「大倉陶園」のブルーローズ。大事なお客様には、こちらでコーヒーや紅茶をお出しする。カップの口の広さから言っておそらく兼用カップだろう。

まっ白な素地と墨絵のような青いバラが好きで、ずっと欲しかったもの。「父の日、母の日まとめてどう?」と子供たちを脅し、無理やり買ってもらった。このメーカーがノリタケの子会社であったとは大発見だった。裏印(右画像)にも意味があるらしく、この印でおおよその製造年がわかるらしい。



こちらはイギリス製。買ってから20年近く経っている。裏印もいかにも外国製のムード。「レディ・ハミルトン」とあるので、何か謂れがあるのかもしれない。これは一番よく使うマイカップで1客だけ。派手な模様だけれど不思議に飽きない。




15年ほど前、エスプレッソに凝った時期があり、そのときに買ったカップ。同じ模様で、普通のサイズのものも売られていた。買った当時は一つ1500円ほどだったろうか。今はエスプレッソの道具もないので(飽きてしまい人に譲った)ほとんど飾りの状態。どこのメーカーか調べてみたらHOYAだった。

カップに対して収集癖がない私でも、まだまだこれ以上戸棚にはあるわけだが、今回の勉強のテキストでもある展覧会の図録に載っている200点以上の「オールドノリタケ」は守屋知子さんという主婦が執念で収集したものだ。

「道楽で食器にお金をつぎ込んだ」と家族からは言われているそうで、ご一家には車もない状態だとか。もっとも車を持つか持たないかは経済的な理由ではなく他の思惑もあってのことかも知れないけれど。

図録に載っている陶磁器の一つ一つから匂いたつ、美や歴史を思うと、守屋さんの気持ちが少しわかるような気がする。20日のオープニングが待たれる。

6 件のコメント:

たーさん さんのコメント...

ノリタケ・・・思い出しました。名古屋に行ったとき、陶磁器やセラミックの作品を見学しました。確か地名を会社の名前につけたのですよね。
カップひとつで雰囲気が変わりますね。最近はマグカップしか使っていないな・・と思いながら感心して読ませていただきました。

匿名 さんのコメント...

ノリタケのホームページをみると、レストランもあったりして、なかなか魅力的な場所らしいですね。則武という土地の名前をとったということが図録にも書いてありました。もう、行かれたのですね~、うらやましいです。私も普段はソーサー無しのカップで呑む毎日です(笑)

匿名 さんのコメント...

あの日、美味しいコーヒーを頂戴したのは
二番目のカップだったと記憶しております。
本当に美味しいコーヒーで、お陰で生き返りました。ホントよ(*^^)v

この頃はマグ・カップばかりで(友人にも)
ちゃんとしたカップが懐かしいです^^;

その昔は何セットもあったのになぁ~(+_+)
さすがに持ち出せなくって。

匿名 さんのコメント...

meguさんには大倉陶園のカップでコーヒーをお出ししたつもりでした。大事なお客さまだったのに、何でだろ?

でも、レデイ・ハミルトンも大好きなカップなので、それでこちらにしたのかな?(^^)

>その昔は何セットもあったのになぁ~(+_+)
>さすがに持ち出せなくって

もったいない!
昭和初期のノリタケは価値がありますよ~!
ぜひぜひ一度お出かけになってご実家やその由緒ある○○家(たぶん)の陶磁器の裏印をぜひご確認ください(^^;

匿名 さんのコメント...

ワタシの記憶は、怪しいのでどうぞお気にしませんように^^;
素敵なカップで美味しいコーヒー・・・
と格別のおもてなしをして頂きました。
この記憶に間違いはありません(*^^)v

匿名 さんのコメント...

遠方から寄ってくださって本当に嬉しかったです。しかも釣果を幾度もおすそ分けをして頂いて。未だに魚屋でイカをみるとmeguさんと相方さんを思い出します。