2009年3月2日月曜日

『あなたと共に逝きましょう』

 おおよそ10年ほど前から大ファンの作家、村田喜代子の新刊。執筆に5年もかけた渾身の作だそうだ。内容はアマゾンの紹介から以下に引用(本当はいけないのかな?)

「昭和・平成の上昇期を生きてきて、老い方を知らない団塊世代の共働き夫婦。その夫を襲った動脈瘤破裂の危機。銃口を突きつけられた者は、どう生きるのか? 心臓をとめられても、人はなおかつ尊厳を保てるのか。大学被服科の教員の妻に、夜ごと逢いに来る夢の男。生への活路か、心中行きか。硫黄噴く北の岩盤浴の地へ舞台は流れる。人間の不可思議な「体」と「心」の深淵に潜る、作者、5年がかりの新境地」

さっそく図書館に予約をいれたが、市の3冊の所蔵すべてが予約済みだった。純文学の作家なので、あまりファンはいないだろうと、失礼なことを考えた私がバカだった。それと、ファンと公言しつつ買わずに借りるところが自分でも情けないなあと思う。村田様、おなたのご本は全部買います、きっといつか(ほら、またアイマイ)

9 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ファゴットです。

『蕨野行』は、市原悦子さん主演の映画もあります。
オススメです。

momo さんのコメント...

本当にファゴットさんはいろいろご存知ですねぇ(@@)はい、『蕨野行』の映画を観ました!どこの土地の言葉とも知れぬ方言が、何やら不思議な雰囲気を醸している映画でした。うば捨てのその先の小さなコミュニティを描いたものは少ないですよね。また若いお嫁さんとの心の往復書簡は胸を打ちました。NHKで放映されたときに録画しDVDに焼いて保存しています(^^)

匿名 さんのコメント...

ファゴットです。

本は、『鍋の中』と、もう1冊か2冊しか読んだことがありません。

映画は、お寺での「自主上映会」で観ました。
恩地監督も見えて、とてもよいお話を伺ったはずでしたが、忘れてしまいました。
あの頃、日記をつけていればね…(ーー;)

匿名 さんのコメント...

momoさん、日記はMIXIじゃなくて、こちらに書くことにしたんですね。
「あなたと共に逝きましょう」。団塊の世代の共働き夫婦ってうちと似た状況で、興味深いです。また感想を聞かせてくださいね。
私は、さっき奥田英朗の「東京物語」を読み終わりました。学生時代を含めて、東京で生活できなかった私。憧れをこめて読みました。なかなか良い青春物語でしたよ。

匿名 さんのコメント...

はい!
明日、早速リクエストを出しておきます。
あるのかどうかちと不安です^^;
実家の方の図書館の方が堅いのですが。
まだ桜庭さまが途中ですけどσ(^_^;
蕨野行はズシンと来ました。
ご紹介に感謝です。

匿名 さんのコメント...

団塊の世代と聞くとちょっと鬱になる私です。(笑) 面白そうなタイトルだね。

momo さんのコメント...

★ファゴットさん
監督ご自身がみえたの?!
いいなあ、私もその場にいたかった。本当にね~、そのころからmixiなりブログを書いていれば記録として残ったのに、と私自身も昔を振り返って思います。村田さんの著書では短編集も大好きで一番すきなのが『ヴィーナスの夜』です。

★トドさん
は~い、こっちにしました。コメントが面倒でしょ。ごめんなさいね。私たちは団塊世代チョイ前ですが、やはりこのキーワードには反応したくなる(^^;

『東京物語』は未読です。彼の本は胸をしめつけられるものが多いので、いつか読んでみたい。私にも東京への憧れが学生時代ありました。一緒ね。

★meguさん
純文学ジャンルですからね~、どっちかというと「堅め」の本が多い図書館にはあるかな?ちなみに私にとっては村田さんの本は文章のキレのよい、上等なエンターティメントです。

桜庭様ですが、時間切れとなり『ファミリーポートレイト』の最後を読みきれていません。また予約をあらためて入れなくては。

★徹さん
うんうん。鬱をよびおこしつつも気になってしかたがないフレーズ。タイトルはおもしろいよね。あ、鬱になったらうどんを食べに来てください(笑)

匿名 さんのコメント...

『蕨野行』はいい作品ですよね(映画はこわくて観ていません。大事にあのままの世界をしまっておきたくて・・)。

若い世代や男性を描いた作品は、スンナリと入ってゆけるのに、同世代の女性を扱った作品は、このところ敬遠ぎみであることに、今、気づきました。めんどくさくなっちゃうのかなぁ。それとも身につまされちゃうのかな。いや、単純に腹が立つのかもしれない(^^;

そんなわけで、momoさんの読後感をお待ちすることにしま~す。(ののでした)

momo さんのコメント...

『蕨野行』のあのバアサンが私の理想です。何て書くと、いつか捨てられそうですが(^^;

団塊の世代の女の話では『魂萌え』が最近では話題になったけれど、ののさんはこの小説にいまいち心を動かされなかった、と言ってましたっけね。すごく印象に残ってします。その人その人の今ある立ち位置で受け取り方が違うのかな。小説の中の女たちが歯がゆいのだろうと、勝手に想像しています(^^)