遠方の友美術館に来る

転勤先で知り合った、３０年来の友人Ｉさんが美術館に来た。古伊万里などアンティークが大好きな人なので、「オールドノリタケの展覧会に来ない？」とお誘いしたら隣県より高速バスで聴きに来てくれた。同じボランティア仲間は「友達が来たらよけいに緊張するから招ばない」と言う。私の場合は友人の存在は嬉しい。

さて、本番のトークは５５分で終了。理想は３０分～４０分だから、長すぎたことと、いつものことだが早口を反省。何故そうなるかと言うと、早く言ってしまわないと忘れてしまいそうだから。

展示室を出たところにあるソファで友人は待機。お互いに「久しぶり」「おつかれ」と声をかけあいながら１階の喫茶店でお茶を呑む。二人してすぐにやったことが碗をひっくり返してブランドの確認。「ノリタケじゃないね、ナルミだ」「あっちの砂糖壷はロイヤルコペンハーゲンだ」と先ほどまでの鑑賞の余韻で裏印（窯印）に興味を示す。

１時間半ほどあっちとびこっちとびの話をしてのち、「オールドノリタケ展」の館内看板の前でそれぞれに記念撮影。恥ずかしがるだろうと思ったのでうんと小さいサイズで掲載。迎えに来たお嬢さんに「久しぶりね～」とあいさつし、美術館の前で別れた。
　こちらは友人からお土産にもらった「さくら」の紅茶。中にはティーバッグが入っていて、おめでたい席で出るさくら茶に似た香りがした。あす呑んでみよう。
　友人と別れたあと、商店街のＭ書店で週に１冊出ている画集「フェルメール」と「ダヴィンチ」を買う。月４冊出るが、予算の都合で２冊買うことにしている。このシリーズは全部で５冊揃ったことになる。最終はルーベンスで５０号。電車の振動に身をまかせながらの「フェルメール」は心地よい眠りを誘う。

※メモ　予約本２冊連絡あり「ファミリーポートレイト」（桜葉一樹、再読）
　　　　　　　　　　　　　「あなたと共に逝きましょう」（村田喜代子）