2009年4月4日土曜日

『桜島』が来ない

加山又造展の図録が届くと同時に、本格的に勉強会が始まる。『火の島(桜島)』は加山のターニングポイントとなった作品なので今回の展覧会に絶対に来ると思い込んでいた。なのに学芸員氏から「いや、来ません」と知らされヘナヘナとなる。何でも大三島美術館が貸し出さなかったそうで、あちらでも目玉な常設作品らしく、それも無理かならぬことだとスタッフが言う。土曜日の勉強会では、肌で知っている桜島を仲間に語るつもりだったのに…。

あきらめきれぬ私、勉強会の途中で「あの~~」とおそるおそる手をあげた。「展覧会には出ていない『火の島』ですが…、実は私の原風景で」と、桜島とともにあったふるさとでの話をしてみた。私の中の想いを察してくれたボランティア仲間が「そんな貴重な話をトークのときにできたらよかったのにね」と残念がってくれる。思い切って話してよかった。貼ってあるのはNHKの新日曜美術館のサイトにあったもの(『火の島』はネット上にあまり無いのだ!)画像ではわかりづらいが、ど迫力の屏風(襖絵?)と聞く。幸せなことに大三島美術館は隣の県の島なので、ここからは近い。いつか見にいきます、絶対に。

数年前、鹿児島市立美術館を訪ねたさい、日本の近代の画家たちが描いた「桜島」のコーナーを楽しんだ。そのときは何も思わずにさらりと鑑賞したのだが、加山又造のものをおもしろいなあと感じた記憶がある。あの時にもっとしっかり見ておけばといまさらながらに悔やまれる。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

一昨年くらいに、長野市でも、
「加山又造展」が開かれ、
観て来ました。

『火の島(桜島)』
展示されていたような気もしますが、
定かではありません…(^^ゞ

着物のデザインが思いがけなく、
気をとられてしまいました(゜゜)~

 >日本の近代の画家たちが描いた
  「桜島」のコーナー
これは、さぞかし、見応えがある!!
と思います。
富士山より(私の故郷ですが)
エネルギッシュで、
絵になる!のでは~(^_-)-☆

        by ファゴット

ももゆこ さんのコメント...

ファゴットさん、大当たりです!
長野のときには門外不出(?)の火の島が展示された模様。検索してみてhttp://wingclub.yokocわかりました。hou.com/date/n_nagano/nagano/topics/06_1_topics.html#06_04_15_mizuno

又造さまは「青富士」も描いていて、今回も来ています。ファゴットさんにとっては富士山が原風景なんでしょうか(^^)

匿名 さんのコメント...

富士山。
窓辺にはいつもありました が、
原風景!という感じではありませんね。

私は、
田崎広助さんが描かれる
桜島 が、好きです。

ももゆき さんのコメント...

いいですね~、窓辺が額縁となり富士の「名画」を毎日見ることができたわけだ。羨ましい環境!田崎広助さん?どんな富士を描くのでしょう。あとで検索してみます。

小説で「赤富士」ってヤツを読みましたが、文字通り鼻血とびちるバイオレンス小説でした。びっくりしましたが新鮮でした。女性の作家ですが、名前は忘れてしまった(^^;

※昨夜のコメント。寝ぼけて書くとひどいことになっていますね。リンクの間はちぎれているし、ニックネームがももゆこだって。誰やねんっ、ですね(^^;