2011年5月17日火曜日

彼女のその後

2009年の秋に彼女のことを『人生の片付け』とタイトルして日記に書いた。「これからは源氏を読んでいこうと思うの」と語っていた言葉が印象に残っていたのだが、あれから1年と半、思わぬところで彼女を発見した。

「源氏物語の語り手」として新聞に紹介されていたのだ。4年前までYさんは高校の教師をしていたらしく、ちょうど「人生の片付け」と称して、フリマで絵葉書や図録を売っていたあの頃は、退職してちょっと落ち着いたころだったと思われる。

言葉通り、本腰で源氏に取り組んだ彼女は、「源氏物語のカルチャー教室に通ったりしながら、友人たちと月2回集まっては、源氏物語を読破してきた」そうで、このあとの彼女がすごい。「地元の図書館に話を持ちかけ、昨年、源氏物語の講演会を4回開いた。毎回、60人ほどのが聴講に訪れる好評ぶりで、今年も開くことになっている」と新聞にはある。

彼女が講演会を開くその場所は、何と、私がコーラスの練習に通う、その市民会館だったのだ。うんと近くで、夢をかなえた彼女とすれ違っていたのかと思うと感慨深く、新聞の切り抜きを何度も眺めている。

2 件のコメント:

崇子 さんのコメント...

以前の日記、覚えていましたよ。
そうですか、やる人はやるんですね。

σ(^^)思うだけでやらない人

ももゆき さんのコメント...

覚えてくれてましたか(^^)
いつ書いたのか日付があいまいで、自分の日記の中を検索しようとしたら、うまくできずにあせりました。何とか探すことはできたけれどね。

私とて「思うこと」だけは誰にも負けずにいっぱいあります。