2011年1月18日火曜日

二重太鼓


本日の着付け教室は「やわらかもの」の着付けと袋帯の装着の練習。この「やわらかもの」とはウールや紬などのちょっとごわっとした着物に対して、留袖や付け下げ、訪問着などのはんなりとした着物のことを言う。着物の種類からしてわかるように、「晴れ」の日に着用する着物になるので、紬やウールより、この「やわらかもの」は素材がたとえポリエステルでも格上の着物となるらしい。

帯も袋帯で、金や銀の模様が入っていることが多い。手にとってよくよく眺めると、筒状に縫われていて、帯芯が入っていない。お太鼓の部分が二重になることから二重太鼓と呼ばれ、二重にするぶん、長さが必要になり、当然重い。胴体に二巻きするときに重くて手がだるくなった。

面白かったのは帯枕を入れるときに、名古屋帯のときは背中に背負うようにして入れるが、袋帯は帯を手前に持ってきて、帯枕を入れるので、それが非常に楽だった。まだまだきれいに結べないがこれに慣れたら、こちらの方が楽かも知れない。もっとも普段着としての着物が着たいので、こういった「晴れ」の装いは、あまり縁がないかも知れない。

画像の帯は、振袖を着たときのもの。久しぶりに引き出しから出してみたら、2、3箇所シミになっていた。滅多に身に着けないものなのに、いつシミの原因を作ったのだろう。


こちらは、今日の講義のようす。黄色い着物に黒い帯が講師。取り囲んだ生徒たちが、帯をだらんと下げたまま、先生の手元を真剣に見つめている。今日は、お二人の先生ともひざ下まである道中着(いわゆるコートです)を着て来られた。なかでもM先生の、地味な着物の上にきっぱりと大きな花の模様が全体に数か所ある柄がほれぼれとするほど似合って、「いつか道中着を着たいね~」と新人たちはため息をついた。

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