2008年11月17日月曜日

一億五千万を支える










休館日の美術館。
案内トークのリハーサルのため、本日は3人が展示室に入る。こんな日に出入りするのは通用口で、この重い扉を開けて入るとガードマンのチェックが待つ。

学芸員立会いのもと、3人まとめてリハーサル。気になることの質問をしたあと、ある絵の前で学芸員が立ち止まる。「そうだ、この絵をあすからひっくり返して展示するんです。ちょっと手伝って」(裏にも別な絵がある。キャンバスの節約でこういうことがたまにあるようだ)

え、と3人とも目が点になる。だって、アタシたちど素人よ。触っていいの~、佐伯祐三の絵に(^^; 学芸員が額の右はし、ボランティアの1人が左、私ともう1人は下から額を支える。みかけのわりには軽い額だったので、気はつかったが難無くひっくり返すことができた。

1人が学芸員に聞いた。
「参考までに、この絵はおいくらぐらいするんですか」
「う~ん、まあ、1億5千万ぐらいかなあ」

あとから震えがきた。
3枚の画像は「一億五千万を支えた女たち」(注:クリックしても大きくなりません)

2 件のコメント:

たーさん さんのコメント...

やっぱり思わずクリックして拡大して見ようと試みました・・・
一億五千万円の絵画に素手で触ったんですか!?!

匿名 さんのコメント...

何故か皆、ついついクリックしてしまうようです(笑)絵を触ったといっても正確には「額」を、です。複雑な彫刻が施されたすてきな額でした。