《虹》の一部。黄色い見文字がハングルーオスカ-ル展図録よりー |
T美術館が買い上げた大岩オスカールの作品《虹》が9月2日まで常設展示されていた。オスカールさん自身の解説によると
「JFK空港からマンハッタンに向かう途中、頭の中にはまだダウンタウンのから暗い煙が上がっているイメージが残っていましたが、タクシーの窓から見えたのは、雲の間に浮かぶ虹でした。何だか明るい未来を感じました」
とある。マンハッタンにはいろいろな人種が住んでいて、お店の看板もあらゆる国の言葉で書かれている。英語は何となく想像できるのだが、ハングル文字の看板が何屋さんかわからない。
展示室でハングル文字をそのままメモして、昨日のコーラスの練習後に、英語、ドイツ語、韓国語と、語学の堪能な団員(元英語教師)に調べてもらった。
そうしたら、何とまあ、予想していた「焼肉屋」とは大違いの「泌尿器科」の看板だった。意外だったのが妙に嬉しくて、さっそく美術館ボランティア仲間にメーリングリストのシステムを使って流した。
しばらくして学芸員からのメールが回ってきた。
「オスカールネタが出たついでに。オスカールさんは2014年ブラジルでのサッカーワールドカップの公式ポスターを手がけることになったそうです。悲願だったので喜んでらっしゃるそうです」
展示室で、少したどたどしい日本語で一生懸命作品解説をする、ひょろりと背の高い、イケメンのオスカールさんの顔が浮かんだ。数年前の瀬戸芸で男木島での素晴らしい作品(人気ナンバー1だった)が火災で焼失しまった不幸な事件もあったけれど、こうしてまたいいことがあったのは本当に嬉しい。
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