2012年9月6日木曜日

怖い夜

暴走族のバイクの音で目が覚めた。時計をみると午前2時。うとうとと寝かかったところへ、また暴走族のバイク。そこでトイレへ。殿も目が覚めたらしい。

再び床へ入ったとき、女の人の細い声が、頭側の網戸ごしに聴こえた。
「何だ、真夜中に」と殿。
「いや、あれは歌だよ。隣のY子さんのご詠歌だ‥。習っているらしいから」

床に入って真夜中に聴くご詠歌は、あの世とこの世を往来するときの道中歌(私の造語)のようだ。しかし、何で午前3時に歌うのだ。気になる。あす、理由を訊ねようかとも思ったけれど、答えが怖いのでやめた。二人とも闇を見つめたまましばらく寝られなかった。

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