2009年6月25日木曜日

『朗読者』

-以下Amazonの紹介からの抜粋-
内容(「BOOK」データベースより)
15歳のぼくは、母親といってもおかしくないほど年上の女性と恋に落ちた。「なにか朗読してよ、坊や!」―ハンナは、なぜかいつも本を朗読して聞かせて欲しいと求める。人知れず逢瀬を重ねる二人。だが、ハンナは突然失踪してしまう。彼女の隠していた秘密とは何か。二人の愛に、終わったはずの戦争が影を落していた。現代ドイツ文学の旗手による、世界中を感動させた大ベストセラー
(引用終了)


今、公開されている映画『愛を読むひと』の原作本。
第1章は、夜毎の友として、数日かけてゆっくり読んだ。
ところが第2、3章、読み出すととまらなくなり、読了したときは午前2時だった。

あんまり感想を書きたくない(というか書けない)
ただ、ものごく映画で確認したくなったのが、ハンナが収監されていた独房中の小物。

読みながらふつふつと湧いてくるイメージに、ケイト・ウィンスレットとレイフ・ファインズがぴったりで素直に嬉しい。

スティーブン・キングの『ゴールデン・ボーイ』(本&映画)を連想した。

4 件のコメント:

寒 さんのコメント...

私も今「朗読者」3度目を読んでいます。
ちょうど、彼女がいなくなったところです。

実は、話題になった何年か前読んで、その後もう一度読んでいます。
結末がわかっていながら、読みお年がなかったかと読んでみました。

映画になるのは初めてのはずなのに、以前読んだ時の映像が浮かんできます。

来週からは、昼間の上映になってしまったので、ないと割引が使えません。そろそろ見ておかないと終わってしまうかもしれません。

また、見たら感想楽しみにしてます。

ももゆき さんのコメント...

プールで彼女を見かけたときに彼は無視したんですよね。そのあと彼女は失踪した。その無視が関係あるのかないのかは明確には書かれていないけれど(読みが浅いのかも知れません)

あとがきにぜひ2度は読んでください、とあったので、私も読むつもりですが、1度目では気がつかなかった伏線にう~む、とうなりそうです。

この小説にすばらしいところは、説明がごちゃごちゃないところでしょうか。読者の推理、分析にまかせているところがおもしろいです。

もっとも「おもしろい」というにはあまりに重いテーマですが。

映画は来週のレディスデーに見ることになるでしょうか(^^)

寒 さんのコメント...

2度目は、何故朗読か?とわかって前半を読むと
色々気がつくことがあった、位の読み方でした。

どこまで書いていいかわからないけど、
彼女の秘密と、それを隠すための彼女の辛さ、プライドなどが2度目を読んだ時は気にかかりました。

3度目を読んで
ようやく、彼の屈折した、でも深い想いが少しだけわかった気がしました。

ナチに加担したり、同時代を過ごした親世代に対する、子世代であるドイツの団塊の世代の歴史理解、学生運動、そういう「時代」がわかれば、もう少し色んな理解が深まる小説ではないかと思います。

momoさん
「朗読者」の読書会、将来しましょう。!(^^)!

ももゆき さんのコメント...

うんうん、いつか読書会をしましょう。
もちろん、おいしいものを食べながら、です。

ホロコーストを全く別な角度から見せてくれた本で、今年も半分以上過ぎた今、もしかして2009年のベスト本かも。