昨年の秋ごろから、田んぼのあぜ道に黒猫をみかけるようになった。全く同じ場所ではないけれど、犬の散歩中にかなりの確率で遭遇するので、飼い猫にしては変だなと思っていた。しかも、人を全然こわがらず、「ニャ~」と話しかけると、「ニャー」と応える反応のよい温厚な黒猫なのだ。
不思議なことに犬にも動じず、うんとそばに寄っても毛を逆立てることもなく尻尾も平常どおり。その猫に何度か会ううちに、ついにねぐらを発見した。田んぼの用水路の丸い土管の中で暮らしていたのだ。中を覗くと、ふわふわした毛布と、赤いホウロウ鍋のエサいれ、手前には水が入っている。
どうやら、田んぼの持ち主が住まい(?)を整え、エサと水を与えているようだ。エサはキャットフードで、その中には時折パンが少し混ぜてあったり、鶏肉らしきものが乗せてあったりした。
きょうはいないのかな~と、穴倉を覗いていたら、川向こうの、草のうえにちんまり座り川を眺めていた。「ニャ~」と声をかけたら「ニャ~」と返事をする、その律儀さがかわいい。
夏になって田んぼに水をいれるころになると、この用水路も水が流れるので、住めなくなる。どこへ移動するのかわからないが、住まいを提供している田んぼの持ち主さんがきっと考えてくれるだろう、というか、考えてください。お願いします。
2 件のコメント:
可愛い猫だニャン。
momoさんはワン語だけでなく猫語も
話されるのですね。
ステキだニャァー。
たぶん、おそらく、いや、きっと、そちらは温かであろうことを祈ります>スーパー寒がり・冬眠志願のババとしては・・。
でも、私たちが子供だったころは、犬も猫ももちろんヒトも、もっと寒さにも強かったんだろうね。
どこで読んだか忘れたけど、猫の寿命って、完全な家飼いだと長寿(20年以上も珍しくはない)だけど、野良猫は3~4年だとか。
どっちが幸せなのかはニンゲンが決めることではないけど、やっぱり少し切ないね。
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