2012年1月16日月曜日

『マスカレード・ホテル』東野圭吾著

(ネットから拝借)
目が冴えて眠れない夜に一気に読んだ。謎解きの結果はほぅ~、そう来たか、と案外な人物が犯人だった。

優秀なホテルウーマンのフロント係、山岸、スタッフに扮して潜入した刑事の新田。同じく刑事で不思議な魅力を放つ能勢。読みながらだんだんと頭の中に映像が浮かび、好きな女優、男優をあてはめていく。

山岸は… 松たかこ、あるいは天海祐希 う~ん、ありきたりか。新田は堤真一。これも誰もが思いつきそうだなあ。能勢は顔が浮かんでいるのだが、名前を思い出せない(大地康雄でした・追記)

全体の感想としては文章が上手なので、腑に落ちながら(?)読めた小説だった。今まで読んだ東野作品に比べて、すこぶる健康なお話に感じた。人が死んでいるのに、「健康」もないものだが。きっと登場人物のありようがそう思わせるのだろう。素直におもしろかった。




そうそう、おもしろいものを見つけたので書いておく。わが町の図書館の本だが、帯がきちんと本とカバーの間に挟んであり、そこから引っ張り出して読めるようにしてある。帯は映画の「予告編」みたいなもので、一瞬にして本の読みどころ(?)がわかるので、借りるかどうか判断するのにとても役に立つ。

もちろんこの本も帯が挟んであったのだけれど、それと一緒に、新聞社名は不明だが、読書欄の「売れている本」コーナーに紹介されている『マスカレード・ホテル』の切り抜きが挟んであった。これは一体誰が挟んだのか?図書館のスタッフがそんなことをするのかなあ?だったら以前に借りた本にも挟んであったはずなのに、今回が初めてだ。ミステリーだ。

さて、この本は著者の作家生活満25周年記念企画だとか。
第一弾は2011年3月刊行 『麒麟の翼』(”新参者”の加賀シリーズ)
第二弾は6月刊行の『真夏の方程式』(ガリレオ”シリーズ)
第三弾が本著。
前の2冊を読んでいないので、さっそく図書館に予約をいれた。

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