四国霊場88箇所の第73番目の札所、我拝師山(がはいしざん)の出釈迦寺(しゅっしゃかじ)に向かう。叔父夫婦の「水汲み」の手伝いのためなのだが、かれこれ4回ほどのおつきあいになるだろうか。出釈迦寺・奥の院に登る途中にある「柳の清水」でお水をいつもいただいている。
まず、2本の蝋燭を立てる。そして線香。
「ええ匂いやろう。きょうのは高いんで」と叔母。
ここの湧き水は病を治すといういい伝えがあり、大病を患った叔父と、これからの健康を願う叔母は2ヶ月に一度ほどやってきてはお経をあげつつ水を汲む。
10リットルのポリタンク6本分にジョウゴを使用していれるので、そこそこの時間もかかり、お終いのほうはジョウゴにキッチンペーパーを支えての、中腰状態がだんだんキツくなってくる。
霊験あらたかな水とは知らず、いただいて帰った水で「コーヒーを淹れたらおいしかった」と報告したところ、叔父夫婦は目を白黒させていた。どうやら名水という意味合いだけでなく、宗教的な意味あいが強い霊水で、そのまま呑むのがベストだったみたい。大いなる勘違いだったわけで、知らなかったとは言え、お大師さん(おだいしさん・弘法大師・空海)に申し訳ないことをした。
2 件のコメント:
ま、気にしないとそんなもんでしょ(笑)
本音をいうと、いくら名水でも生水は怖いので、なるべく煮沸して呑むようにしています。コーヒーやお茶が本当においしい!
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