2009年11月10日火曜日

案外知らない身内のこと-九・旅(2)-

阿久根の宿からもどったその夜も、もちろん「呑ん方」(酒宴)は続く。呑んで話して、両親は早々に部屋へ。酔っ払いの男んしが二人撃沈し、結局、最後までお喋りをしていたのは、弟J(長男)のお嫁さん、そして弟Tと、私の三人。

仙台の単身赴任中に、免許皆伝に近いほどに津軽三味線を習得した弟T(次男)に
何で三味線を持ってこなかったのかと、多少恨みもこめて聞いたところ
「久しぶりに出してみたら、皮が破れていた」との返事。
「犬の皮なんだそうですよ」と、飼い犬を思い出したのか、おっかなびっくりの表情で義妹のK子さんが言う。

さらに驚いたことに、名古屋に転勤になってからはフラメンコギターを習い始めたそうだ。
「指使いが独特なんだ、こんなふうに…」と指を動かしてみせる。昔から弦楽器が好きで、学生時代のロックギターをきっかけとし、とことんマスターする姿をみてきたけれど、まさかフラメンコに行くとはびっくりだ。

義妹のK子さんは
「お姉さん、ベートーベンの『運命』を徹底的に聴いたことある?あまりにも有名で、有名過ぎて俗っぽく思うかもしれないけれど、全編通して丁寧にきくと、あらためて素晴らしさを感じますよ」

聴けば福岡にまでわざわざ出かけて好みの指揮者の演奏会に出向くという。これほどのクラシック好きとは全く知らなかった。案外身内のことを知らないものだと帰省中にいろいろ話してみて実感した。

4 件のコメント:

megu さんのコメント...

津軽三味線といい、フラメンコギターといい、なんとマニアックな方向性をお持ちの弟さんですこと(^o^)丿
そそ、ベートーヴェンやモーツァルトは、聴けば聴くほどに味が出ますよね。

ももゆき さんのコメント...

meguさん、コメントをありがとう。
弟は学生時代はハードロックのバンドをやっていて「キッス」という外国のバンドのコピーを歌っていたそうです。当時の写真をみせてもらったら、ま~、すっごいメイク(^^;)

そうですか~、チャレンジしてみるかなあ。
そうそう、義妹が西本智美さんの指揮の演奏会を聞いたそうで、感激したと話していました。

石松 さんのコメント...

KISSのコピーをやってて フラメンコギター…
同じ行動をとってるヤツが友人におりまするo(*^▽^*)o♪

そいつは趣味がこうじて千葉でフラメンコスタジオやり始めました
嫁さんが踊って旦那がギター弾きます
嫁さん確か… 九州の…(; ̄ー ̄A アセアセ・・・

身内より自分自身の事がよく理解出来ない石松でありましたぁv( ̄ー ̄)v

ももゆき さんのコメント...

ギター好きは同じ流を辿るのでしょうか。

そ~そ~、この夜も
「H美さん(弟Tのお嫁さん)がフラメンコを踊ったら、完璧だ」
と盛り上がっていました。あら、九州なんだ。どこだろ。またあったときにでも教えてね~。

一番わからないのが自分自身なのは誰でも同じ(^^)