2011年3月17日木曜日

「和服の、きれいな人」

神戸の義姉、殿、の3人で彼岸の墓参り。
義兄一家と住む義母(93歳)がきょうはデイケアもお休みだと知っていたので、帰りに寄ってみた。白っぽい紬に絞りの紫の名古屋帯、その上にグリーンの道中着で義母に御目文字。
「この緑の色はええなあ。好きな色や」と義母。認知症はかなり進んでいるが、ずっと身奇麗でおしゃれな人だったので反応がよい。1時間がんばって帯と格闘した甲斐があった。

予告なしにたずねたので義兄夫婦は留守だった。夜、兄嫁より電話があった。
「あ〇ちゃん(神戸の義姉)と男の人が来た」
と義母から留守中の報告があったそうだが、会ったそのときはちゃんとわかっていても、しばらくすると殿は「息子」から「男の人」になってしまっていた。当然、私の存在などありゃしまへん。
「和服の、きれいな人も来た」と報告してくれたら小躍りしたのになあ、おかあさん。

0 件のコメント: