2012年6月21日木曜日

モウヲオアエエユイユエアオウム

「合唱団のベルリンフィルです。聴きにいきませんか」の知人家族の誘いに、即答で「行きます!」と返事し、海をこえて倉敷まで出かけたのが「スウェーデン放送合唱団」のコンサート。


全曲アカペラのプログラムは、アンコールの「さくら」(武満徹!)以外は全く知らない曲だったけれど、すべてのプログラムが驚愕のハーモニーだった。

中でもど肝を抜かれたのが、タイトルにしている「モウヲオアエエユイユエアオウム」。16声部の混声合唱のための、と説明があるものの、16声部の意味がよくわからない。例えば混声4部が4つにわかれるように、16に分かれてのハーモニーという意味なのだろうか。

歌詞もないし、特別なメロディーもなくてまるで呪文のようなモウヲオアエエユイユエアオウム…が延々と繰り返される。しかも途中で声のトレモロが入る。結果、不協和音のハーモニーとなり、客席の私たちはおかしな音の空気の中で身悶えするのだ。こんな合唱があっていいのか?!

歌とは別な話になるけれど、メンバーがゆっくりと舞台に登場した瞬間の感想。「デカッ!」 すっきりと背が高く、腰の位置が日本人とは全然違う。

そして最後に現れた指揮者ペーター・ダイクストラがこれまたさらに背が高く、足の長さもカラダの3分の2ほどあるがごとく見えた。それが全身を使って指揮をする姿はとても美しかった。

全体をあらためてながめると、まさにアングロサクソンがズラリ。北欧人は美しい~~。頭も日本人のように扁平でなく、奥行きのある頭蓋骨からの声質は深くて豊かだ。特にアルトの声質の豊饒さに酔い痴れた。

わが団の指揮者が常々アルトに「少女じゃなくて大人の女の声を出して」と注文をつけていたが、その気持ちがよくわかった。こんな声を求めていたのだ。

素晴らしい合唱の夕べだった。誘ってくれたKさんご家族にありがとうm(_ _)m



3 件のコメント:

kaoru さんのコメント...

あ、この合唱団の演奏会、聞きました。
その歌って一列に舞台に並んで歌った歌じゃありません?
変な歌でした。
でも美しいハーモニーだったなぁ・・・
私聞いたのいつだったかな?また日本に来たんですね。

トド さんのコメント...

良い合唱が聴けて良かったですね。アカペラですごいハーモニー、聞きたいものです。本物という感じね。

momo さんのコメント...

★kaoruさん
kaoruさんも聴きましたか!
そう、一列に並んで歌いました。今まで耳にしたことのない和音にドキドキしましたよね。家にもどってから声のトレモロを出してみましたが、これって難しい(^^;) 何度か来日しているんですね。日本人はすきなのかもしれません。

★トドさん
ほんとうに、ホンモノの中のホンモノでした。休憩時間にロビーで「インテリジェンスあふれる歌声だ」との感想を耳にして、そのとおりだと思いました(^^)