2011年7月9日土曜日

女王のお仕事(完結編)

巣を、震えながら付け根から三分の一ほど叩き落としたものの、女王蜂の逆襲が怖くて、完全に巣を撤去できずにいた。ほどなく戻ってきた女王蜂は必死で修復にかかる。ほとんど付きっ切りで修復にあたる姿に、本能とはいえ胸が打たれる。まんなかに見える白いものは蜂の子で、時々もぞもぞと動く。これが全部成長して働き蜂になるのだろう。女王のチカラで修復された巣はあっというまにもとのとっくり型になった。もう、これ以上は待てない。

ここで巣の材料について書いておく。ラティスがはげているのが見えるだろうか。かじった犯人は女王蜂で、ラティスの木材と自分の唾液を材料にしてあのトックリ型の巣を作るようだ。模様がしましまになるのは混ぜる木の材質や色が違うからだとネット上に書いてあった。

二度目に巣を叩き落としたのは殿。女王が材料集めのために巣を留守にしたのを見計らってバラの枝ごと切り落とした。数分しか女王蜂は留守しないし、必ず近場にいてすぐに戻ってくるので、殿は切り落とすとすぐにその場を離れた。脱兎のごとくとはあのことだろうな。まだ機敏に動けるじゃない…。

さて、女王蜂。さすがに枝ごと切り落とすとあきらめたのか、もう戻ってこなかった。翌日おそるおそる近づいて巣のかけらを触ってみた。あの、炭酸煎餅よりまだ薄い。芸術的な薄さだ。匂いをかいでみたところ、全く無臭。

まず、ダンゴムシが食べにきた。食べたのは巣のカケラではなくて 蜂の子のほう。あの肉厚かげんは、たいしたごちそうに違いない。数日すると今度はアリがやって来て、巣をきれいに持ち去り巣はあとかたもなく消えた。女王様、どうかもう巣はここに作らないで欲しい。

2 件のコメント:

たーさん さんのコメント...

うちもスズメバチの巣落としで大変だったことがあります。家人が箒で叩き落としたのですが、蜂はすでに引っ越していたので中は空だったようです。
それにしても、二度と来て欲しくないですね。

ももゆき こと momo さんのコメント...

スズメバチの巣の顛末を、たーさんの日記で読み、私も奥様のように蛮勇を奮い立たせて挑んだのですが、手が震えて全部は叩き落せませんでした。巣の中は空だったとは言え、奥様の勇気は凄いです。ほんと、もうスズメバチの巣はこりごり。