2011年11月6日日曜日

東京(2)-とどめは帝国ホテル-

八重州中央口で殿の学友たちと再会。学業は捨て置いて雀卓ばかり囲んでいた悪友ばかり。もっとおじいちゃんになっているかと期待していたのに、あらま、皆さん、髪は黒々で体型もほとんど変わらず。うちの殿が一番おじいちゃんだった。


あやしい空模様を気にしつつ、上野へ移動。お目当てはパンダ。リーリーはお尻むけて寝ているし、シンシンにいたっては股ぐらをかっと開いて足を天に向けて寝ている。しばらくして笹の葉がふるまわれた。モソモソと彼らは動き出し、一斉にデジカメや携帯が向けられる。
「キャー、動いた」「かわいい」
動いたぐらいで有難がる人間も人間です。

お土産にパンダ舎のそばで売っていたパンダ絵葉書と記念切手のセット1000円を購入。販売員が日本人じゃないな、と思ったので「売っているあなたも中国から?」と話しかけたら、にっこりと彼女がほほえんで、そうだとの返事。「再見」と手を振ってお別れした。

上野動物園を駆け足でとおり抜け、浅草へ移動。雷門は凄い人出だった。
すぐ横の、人ごみの中から鹿児島弁をあやつる中年の女性の声が。
「鹿児島の方ですか?」と話しかけたら
「そうです、あなたもですか?」とあわただしい中でまさかの同郷人の会話となる。
方言そのままで話すのでよく声をかけられるそうだ。

着物の古着をたくさん吊っている店や手ぬぐいなど和小物の店が気になって気になって仕方がないのに、男どもはスッススッスと前に移動。ボンヤリしていると迷子になるので心の中でブ~垂れつつ着いていく。


仲見世の路地からは来春完成予定の東京スカイツリーがきれいに見えた。ここから見えるのがいいんだなあ、また。いつか登る日が来るのかな、いや、絶対登ろう。たとえ3000円かかろうとも。


浅草から隅田川の水上バス乗り場へ。船は竜馬号。桟橋からは金色のオブジェは見えた。TVで頻繁にみていて、ずっと気になっていた黄金の〇んこ。アサヒビール社屋のシンボルで、実は炎をあらわしているのだそう。立てると危険なので横にしたそうなのだけれど…。


浜離宮ではボケの実に「へ~」
銀座の「がんこ寿司」で宴会開始。男性5名女性2名のこじんまりした夕食会。遅れて参加したS子さんはKさんの妻。学生のころからのつきあいでそのままゴールインしたご夫婦だ。最近、社交ダンスに夢中だそうで、高いヒールを颯爽とはき、きれいな脚は昔のままだった。

2次会に予定していた場所はどこもいっぱいで、どのホテルもアウト。う~ん、じゃあ次はあそこ、と先頭を切って歩くS子さんのあとを男たちがぞろぞろとついて歩く。

そして行き着いたのが「帝国ホテル」最上階のラウンジ…(そりゃ、空いてるわい!)
角の見晴らしのいい特別コーナーが1時間1万円。7人で割ればまあいいかと、ここで飲みなおすこととなる。ジントニックや、森伊蔵、ギムレットとそれぞれにオーダー。飲みながら、昔の話や、近況をさらに話す。「うどんを食べに出ておいでや。ディープな店を案内するよ」と殿。S子さんはすかさず「あたし、田舎きら~い」(正直にも程がある、なら、あんたは来なくていいとワタシはカチン)女性のラウンジ担当者が2杯目のオーダーを伺いに来たが、注文する蛮勇の持ち主はいなかった。

1時間経ち、幹事のところへ「お支払い計算書」がやって来た。幹事、言葉を失ったかのごとく見つめたまま。隣のS子さんが横からチラ見して、「はい、1人5千円!」我が家は二人分なので1万円。
お札に別れを惜しみつつ、サイフから出した。「冥土の土産、冥土の土産」と誰もが自分に言い聞かせていたような。

名古屋、大阪、四国組はこの日のお宿「京王プレッソイン茅場町」にタクシーで向かったつもりが、降ろされたところが「京王プレッソイン大手町」。あわてて再びタクシーで茅場町へ。あやうく予約のないホテルのロビーで騒ぐところだった。ということで、ぶ~垂れな一日が無事終了。続きはまた。

2 件のコメント:

たーさん さんのコメント...

困った時の帝国ホテルですな、なるほど。未だ入ったこともありませんが・・・

ももゆき さんのコメント...

生涯に一度は訪れたいと思っていたホテルです。一階のロビーでお茶程度を…と願っていたのに最上階でギムレットを頂くはめになろうとは。人生はわからないものです。