2006年6月7日水曜日

イサム・ノグチ美術館

3日、高松市牟礼町「イサム・ノグチ庭園美術館」へ研修旅行。 案内所に晴雨兼用の黒い傘と麦わら帽子。虫除けスプレーが常備。 この日のためにイッセイミヤケでキメた仲間が カールおじさんの麦わら帽子をかぶる姿は見ものだった。

古い民家を移築した展示館には代表作「Energy Void」。 見学者の入館確認の後、大きな引き戸を案内係がおもむろに開ける。 風とともに外からの光が差し込み「Energy Void」が黒く浮かびあがる。 その演出に全員が「おおっ」と声をあげた。 引き戸の向こうにはヤナギが揺らぎその風は正面のクスノキに流れる。 作品の磨き作業に携わった、ボランティアの町民はこの風を 「イサムだ」と言ったそうだ。


案内係のIさんの姿(イラスト)は今でも心に残る。黒い上下に布製ブーツ。 上に羽織っていたのは紬風の丈長ジャケット。中高の小顔美人。 外国人も大勢おとづれる場所なので、語学も堪能なのだろう。 年齢は40代なかばかなあ。 引率したわが美術館の学芸員Mさんによると 「彼女のすごいところは、誰にたいしても同じ姿勢で接するところ。 世界からVIPがやってくるけれど、デートでやってきた男女だろうと散歩のおじさんであろうとその丁寧な態度はかわらないのよね」

庭園の中には、ダンボールですべると楽しそうな、巨大な お饅頭の形をした丘がある。テッペンに登るとどこかででいい香りがする。 鼻で探すと背面の藪にスイカズラ(ハニーサックル)が咲いていた。 ここからは五剣山を向こうにして庭園をぐるりと見渡せる。 ここで、お山の大将になったんだろうな、イサムちゃんは。

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参考までに イサム・ノグチ庭園美術館  http://www.isamunoguchi.or.jp/gamen/home.htm
スイカズラ http://www.e-yakusou.com/yakusou/250.htm

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