2006年5月22日月曜日

「エミール・ガレとドーム兄弟展」


21日「エミール・ガレとドーム兄弟展」のギャラリートークをする。 すべりだしは順調だったのだが、ガレからドーム兄弟へと移動したあたりで気が緩んだのか、 自分の位置がつかめなくなり、次のティファニーのコーナーが一瞬見えなくなった。

え~と、次は… 
と、モゴモゴいいながら第2展示室をぐるぐるまわり ティファニーを探す。
「失礼しました。ちょっと作品の確認をしていましたもので」
とごまかしたものの、やっとみつけたときはびっしょり汗をかいていた。 立ち会っていたボランティア仲間は 「いったいどこへ向かってんだ」といぶかしく思ったとか。

最後のあいさつを終え質問に備え待機していると60代の 女性が質問をしてきた。
「ガレはトンボをよく描いていますが、何か特別なものがあるのでしょうか」
うっ、これはマイった…
「おそらく、ガレはトンボが特に好きだったと思います。 朽ち果てる姿もモチーフにしていますから、その中に命のはかなさとかも見ていたのかも知れません」
「じゃ、とくにトンボそのものが何かを象徴しているとかは…」
「はっきりはわかりませんが、特にはないように思います」
後で先輩に確認したら、たぶん自分もそう答えたとの返事。 学芸員に今度ちゃんと聞いておかなきゃ。

やたら質問の多い企画展だったが、
「ま~」「おおっ」とガラス越しに懐中電灯で照らすたびにお客が驚き、ちょっといい気分になった。 終了後の「自分の言葉で話せていたよ」の仲間の感想も実に嬉しかった。
※画像は、この展覧会で一番好きだった「トケイソウ」です。

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