2011年8月18日木曜日

『幸福な生活』~オチは次ページ1行目!~

『幸福な生活』百田尚樹著(ひゃくたなおき)
18の短編からなる本です。第1話の「母の記憶」を布団の中で読んでいて、そして最後の一行(ほとんどが「」つきの会話文)にガツンとやられました。

翌日にまた布団の中で読んだのは2話「夜の訪問者」。第1話で学習したので、これはどう納まるのだろうと、ページをめくったら… 全身総毛立ちました。

作者の遊びで、オチ(?)のひとことがページをめくった第1行目に書いてあるのです。作者は読者を手玉にとって楽しんでいる!どれもこれも苦くて寒いので夏の夜にはぴったりかと。

好きだったのは「ママの魅力」!これはジ~ンと来ます。唯一切なさの中にも温かさを感じるお話だと思います。ひとつの話が短く読みやすいのでおすすめです。

余談ですが、美容院でカットをお願いしているKさん(40代?)が『永遠の0』に大感動したそうで、カットをしてもらいながら読書談義という珍しいパターンとなりました。3年ほど担当してもらっていたのに本好きということも、共通の「好きな作家」がいたことも知らなかったのです。次回からは面白い本の情報交換ができそう。

☆時事メモ:救命胴衣は必ずつけたい
☆ババメモ:犬はデッキの下で昼寝。ヘビとか怖くないのか…

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