2008年8月7日木曜日

マメをつくって巫女になる


昨日は中学生~社会人から一般募集した「鑑賞サポーター」と組み ボランティアをしている美術館特別展の作品鑑賞の実演をした。 担当したのは金沢健一の『振動態』 展示室の画像は撮影禁止なので参考写真(金沢氏本人のパフォーマンスの様子をネットから探してきた)

四角い鉄板に、茶漉しを使って人造大理石の砂をまんべんなくまく。
「お菓子教室でパウダーシュガーを振るう気分です」
と話しながら進行。観客笑う。 鉄板の端をスーパーボール(子供のオモチャの球)で擦(こす)り始める。 同時に鉄板から低い音が響きはじめる…

はずが、うまく響かすことができず、何度もやっているうちに指にマメができた。 私よりも実演経験の豊富な、鑑賞サポーターの中学生Mちゃんは指のマメに バンドエイドを巻いてがんばっている。何度やっても成功しないようで 「私は選ばれた人じゃないのかなあ」と哀しげ。 いったい何が違うのか、最初から一発で振動させる人もいる。 私もできなかったので、お互いのマメをねぎらいつつため息。

2時間ほど経ったころ、気をとりなおして、鉄板に心をよりそわせてみた。 振動に身をゆだねてみたのだ。 そうしたら… 振動の神様が降りてきたのだ。

振動は鉄板から指に伝わり全身を包みだし、ウォンウォンウォンという音とともに展示室が、 そして蛍光灯まで震えだす。ちょっと神がかりなのだ。観客に囲まれ パフォーマンスをしていると巫女になったみたいな荘厳な気分。

徐々に模様があらわれはじめた。1人1人模様が異なるのも不思議だが体調によっても変化する。
「スピリチュアルなものが関係しているのでしょうか」
と ある観客は自分の言葉にぞくっとしたのか腕をさすっていた。

私の場合は線が3本出る。一番単純な模様(^^; 中学生のMちゃんも終了まぎわに振動に成功。彼女は9つの点になった。 はじめて成功したパフォーマンスに泣きそうな顔をしていた。

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