2013年3月3日日曜日

褒めてもらえました

3日の展覧会案内当番が無事終了しました。この日は20人ほどの鑑賞者でした。展示作品が好きだったせいか緊張はしたものの、いつもより楽しんでギャラリートークが出来ました。何よりもありがたかったのは「反応のよいお客さん」。

今回は父親とおもわれる品のよい老紳士をともなった、40代の女性が大いに助けてくれました。こちらのコメントに対してニッコリしたり、ほう~という表情をしたり、実に優しい反応を返してくれたのです。

特にビックリしたのは伊藤存の『しりとりおきもの』で誰も知らなかった(私たちも)ラモーンズを、なんと彼女は知っていたのです。ラモーンズとは70年代にアメリカで活躍したパンクロックのグループなのですが、これがだ~れも知らない…。あたりまえです。伊藤さんが自分の好みでしりとりおきものに加えているのですから。

また、一番最後に須田悦弘(よしひろ)の《バラ》を、品種がジャクリーヌ・デュプレだとご紹介したところ、即座に「あのチェリストの…」と返してくれて、「ああ、言ってよかった」と嬉しくなりました。実は説明に加えようかどうしようか迷っていたのです。情報量の多さはかえって邪魔になったりしますので。

1時間ほどの案内を終え、展示室出口で皆さんにご挨拶をしたさい、一人の高齢の男性が寄って来られ「お名前は何とおっしゃるのですか?」と声をかけられて驚きました。「きれいな声の、とてもわかりやすい説明でした。ありがとう。」と褒めていただき、恐縮しました。また例の彼女からは「楽しめました」と別れ際に言葉をいただき、いままでの勉強の苦労がふっとびました。こちらこそありがとうございました。

2 件のコメント:

megu さんのコメント...

よいお仕事をなさったのですね。
こういった形で報われると嬉しいのだなと、逆に正しいギャラリーの在り様を勉強させて戴きました。次回は臆せずに口に出して言ってみようかしら・・チャンスがあったら。

ももゆき さんのコメント...

meguさんおはよ~。
ぜひ、口に出してみてね。でも、われ思うに
meguさんは率直な方だから、すでにいろいろな場面で言葉にしていると思うのだけれど(^^)