秋津という刑事は『模倣犯』(未読)で滋子とからんだらしい。 『楽園』ではその妻が、フットワークのいい密偵のような役割を果たした。 滋子が妻と初めてあったときの文章がこれ。 ー秋津とは何ら疚(やま)しい間柄ではないのに、滋子は妙にドギマギしたー すごくないです?この一文で秋津と滋子の心の結びつきを表現している。
別なお話のようにポンと出てくる「断章」の断片が終章に向かってピタッとはまり やっと辿り着いたとき、涙がとまらなかった。 ティッシュで鼻をかみながら、こう思いました。 宮部みゆき殿は神様のようなお仕事をなさる。